●9/14 J1第26節 鹿島vsF東京 2−0
得点:ブエノ、セルジーニョ
絶対に勝たなければいけないんだあぁぁ!という試合にしっかり勝つ。その安堵感と湧き上がる歓びに浸りました。
メイン席での応援なので声を出したり手拍子をしたりはしても、飛び跳ねるわけでもないからそんなに疲れるはずはないんですが、この試合は試合終了とともにどっと疲れが。なんつってもメンタルが疲れたんですね。90分張り詰める疲労たるや。でも報われる疲労だからね。心地よい疲労ですね。喉の痛みすらも。アントラーズ素晴らしい。
(先発)
FW 伊藤翔 聖真
MF 白崎 レオシルバ 三竿 セルジーニョ
DF 小池 犬飼 ブエノ 小泉
GK スンテ
(サブ)
ソガ、篤人、スンヒョン、永木、遠藤、名古、上田
首位に立つF東京との直接対決。勝点差4を1に縮めれば一気に優勝の可能性が高まる大一番です。数的にはマリノス戦の方が多かったですが、スタンドも27,285人が入って重厚感のある風景でした。我々の席はメインスタンドとは名ばかりの(笑)、F東京ゴール裏に手が届きそうな端っこだったもんで、こりゃ試合中アウェーの応援を意識から消すの大変だなと危惧していたんですが、わりと杞憂。びっしり入った人数のわりには、味スタのような腹の底から出してくる声の圧力は感じなかったので助かった!勝ったから言えるけど、やっぱり「負けても首位」のF東京と「勝たなければ優勝に黄色信号」の鹿島では危機感というか気合いというか覚悟のほどが違っていたような気がします。サポもそうだし、ベンチの様子もそうだし。
そしてピッチの上はといえば、さすがだわ選手は平常心!と思いきや、ああいう試合の雰囲気に慣れていないのか浮き足立っていたのが小泉慶(笑)。「自分だけ試合への入りが悪く、簡単なミスをしたり、ボールの奪われ方が悪かった」(鹿島オフィシャル)と自ら反省の弁を述べていますが、まあなあ、鹿島キックオフからレオ経由でもらったパスを足元でペロッと取られていきなりのピンチでしたからね。おいー。立ち上がり大事だとあれほど。
なんとかゴール前で東京の攻撃を阻み、さあ反撃。レオが浮き玉で裏のスペースに出したところへ小泉出たー!オフサイドないよー!いいクロス入れてね
と思いきや、トラップし損ねたところをオジェソクにクリアされる。オゥ…。ど、どんまい。
ところが、結果としてこのプレーが吉と出たんである。これで得た右CK、レオシルバ のキックにブエノが合わせた。マークなんか何人ついていたって僕はボールを触るんだ!っていうブエノの動きが愛しいよ…。そして自分が点を入れたのにレオに駆け寄ってレオを抱き上げるブエノ可愛い![]()
たぶんですが、この1点で小泉は楽になったんじゃないかと思うんですよね。オジェソクにクリアされたあとの小泉の表情ったら(やっべえ…何やってんだ俺)的な顔で天を仰いでいたしね。
もちろん、何よりもこのゲームを進めていくにあたってこの1点は大きかったです。ていうかめちゃめちゃ興奮したがな!なにしろ目の前で決まったので!メインスタンドアウェー側端っこと言えども総立ちですわ。
マリノス戦の開始1分のセルジーニョの先制点を思い出させる早い時間の1点。でもマリノス戦も一度追いつかれたし、なにしろ東京の2トップが気持ち悪い速さで飛び出して行くの嫌あぁぁぁ。前半は遠いサイドに東京が攻めて行くのでもう何がなにやら。席が前から4列目というピッチレベルみたいな風景が見える席だったので余計に訳がわからない。わからないぶん怖い。カシマスタジアムは10列目より後ろがいいよね!
前半は1−0で折り返し、後半へ。なぜか後半頭から白崎に替えて名古を投入。なんで?白崎は悪くなかったし、怪我したようにも見えなかったけど…と謎だったんですが、どうやら筋肉系の負傷があったようで。でもその後もベンチにはいたから“大事を取って”じゃないのかな。だといいな…。
後半はさらに東京の攻撃に拍車がかかる。今度はこっちへ攻めて来るのでわかりやすく怖い。でもなぜかディエゴがどフリーで打ったヘディングは力なくスンテ正面、東のシュートはスンテの守備範囲、永井のシュートも室屋のシュートも枠外。これみんな目の前で見てたですよ。肝を冷やしては胸をなでおろすの繰り返し。そして何度でも裏のスペースを狙って走り出す永井。永井を抑えようとそっちに引っ張られるとディエゴが出てくる。やーめーてー。
しかし、この試合はブエノがスーパーだったのである(スンテが神なのはもはやデフォ)。まず、速さで負けてない。勝てる速さとは言わないが、戻るコースが的確なので破られる一歩手前で止める。ノーファウルで。
めちゃめちゃヤバかったのは64分ですかね。永井が右(うちの左)に流れて突破を試みる。犬飼が対応するけどフェイントでかわされて倒される。三竿が足を出すけど当てられず、パスを出した大森のところにブエノ…もちろん現地ではただゴール前がごちゃごちゃ!こういうのヤバイ!としか。でも映像見直すと人数かけてるだけじゃなくみんなが「自分が止める」という意識で行っている。密集ではこういうの大事なんだな。
とにかく1−0のままこういうシーンが続くから心臓に悪い。2点目入れてー!65分過ぎ、聖真の絶妙スルーパスに伊藤翔が飛び出すもDFにくっつかれてシュートは枠の外。70分には伊藤翔にを下げ上田綺世を入れてベンチも「トドメを刺せ」と。
75分に聖真がフリーのセルジーニョ にパスを出して、クロスがブロックされたところあたりだったと思うんですが、明らかにスタジアムの空気が変わりました。ゴール裏のボリュームがぐっと上がりましたよね。それでメインスタンドも手拍子で埋め尽くされて
そういう中であのセルジーニョ のビューティフルゴールが生まれました。右にいた名古がレオシルバ に当てて中へ侵入、リターンを受けると下がってパスコースを確保したセルジーニョ へ。ワントラップでボールを最適位置に置くと左足を振り抜きました。あの美しい弾道は遠くからでもよく見えましたよ。ネットが揺れた瞬間、スタンドも揺れました…。欲しかった欲しかった2点目。アントラーズ最高すぎる。
ただ、残り時間はまだ15分くらいはある。しっかり守らなければならない状況で、三竿が負傷して担架で下がっていく。永木投入?の予想は外れ、スンヒョン がCBヘ。ブエノを右SBに出して小泉がボランチ。ひゃー、そんな手があったのか。レオとは新潟以来久しぶりのボランチコンビ。小泉は立ち上がりのミスから見事に立ち直って攻守に好プレー。ただ献身がたたって足つってたけど(笑)。
綺世が3点目でも入れようものなら完璧な仕上げだっただろうけど、それは贅沢。なにしろ最後の最後までピンチがあって息は抜けませんでした。セルジの2点目がなかったら心臓がどうなっていたか…。
失点するな!無失点で終われ!と願った最終盤にもやっぱりピンチはありましたが、そこでも「ブエノ すげえ」と感嘆。相手のパスコースに長い足を出してひっかけ、さらにセーフティに前に蹴る余裕。この辺は「ブエノ 、スーパーマンか!」ってつぶやきながらちょっと涙が出そうでしたよ。どこぞのディフェンダーのような「気持ち入ってる俺!」アピールより、あの無表情のプレーにずっと心揺さぶられます。鹿耳は。
試合終了の瞬間の充実感は、これでリーグ優勝への道を少し拡張できたかな、というだけのものなんだけど、でも、この1試合の重要性を誰もがわかっていたからこその歓びです。選手も、ベンチも、スタンドも。ヒーローインタビューのブエノを茶化しながら水をかけていく篤人や永木の嬉しそうな表情も含めて、いい雰囲気、優勝に向かう時のあの雰囲気が出てきたなと思いました。
ふう。次はACL。またも、どうしても勝たねばならない試合です。気持ちを新たに入れ直して、勝ち抜きましょう。
