「3月のライオン」羽海野チカ(白泉社JETSCOMICS) | 水の中。

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桐山零は高校生でありながら、プロの棋士でもある17歳。


何もない部屋に一人で暮らす彼には、その才能ゆえに、
世話になった一家をバラバラにしてしまったという過去があった――



3月のライオン



おお! なんとなく

羽海野チカさん→リリカルでメルヒェン☆とゆーイメージがあったのですが、
下町描写が意外なほどハマるではないですか!



月島の川沿いの風景に、古い家に丸いちゃぶ台に扇風機に、かわいくないとこがカワイイ猫!



いやー、いいですねえ。



わたくし的ポイントとしては、主人公の心のよりどころとなる三姉妹の長女、あかりさんのグラマラスさがイイ!
いやエロな意味でなく、母性が! 母性を感じるのです。
これはいいですねえ……。



下町ホーム・ドラマの中で、主人公が過去と対峙しつつ成長していく物語となるのでしょうが、
おそらく予想の範疇から飛び出すような突飛な展開はないと思われますが、
良い意味で思ったとおりの展開となってくれるような、居心地のよい空気を楽しむような作品になるのではないかなーと思われます。


それにしても、このタイトル「3月の~」はいいですね。
物語のタイトルに入るような季節として、私が好きなのは「八月」と並んでこの「三月」なのですが、
春の手前の厳しさや孤独さみたいなものが感じられて、雰囲気があります。


(これが「三月町(←あかりおねいさんたち川本三姉妹の暮らす町の名)のライオン」だったら、だいぶ話はちがうような気がする……)