「Real Clothes(リアル・クローズ)」3巻 槇村さとる | 水の中。

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昇進する覚悟を決め、マネージャー(修行中)として動き出す絹恵


凄腕のバイヤー田渕のアシスタントにつき、目のまわるような毎日をおくる彼女に、

恋人・達也の父が危篤だと知らされる。


槙村 さとる
Real Clothes 3 (3) (クイーンズコミックス)


うおおお。
「仕事をとりますか結婚をとりますか?」
という、すんごい普遍的な、しかし結構な大問題が! 立ち上がってますよ!



うーん、しかしですね、私はこれは「仕事か結婚か」という単純な選択の話ではないと思うのです。
この主人公の彼の場合、父が死んで母がガックリと気落ちして、地元で父の仕事を継いでいる兄の家族の苦労などを見てしまい――故郷へ戻って助けたい、と思うのですね。
「だって家族じゃないか」というわけです。



分かります。分かりますよ。
しかし私は「おまえの家族だけが家族じゃねえだろう」と思うのです。



つまり彼は絹恵に、「すべてを捨てて、自分の家族の一員になってくれ」と言っているわけですよ。
たいした自覚もなしに。


えー、腹たつな~。


逆のことをしてくれる気はあるのか?
ないというより、そんなの彼の常識に無いのでは?



……私の最終結論としましては、そういうプロポーズをするときはですね、
「ついてきてくれ、ダメなら別れよう」
などと脅迫するのではなく、土下座して心をこめて頼め! ということでしょうか。


それなら考えてもいいです。
相手にどれだけのものを捨てさせることになるのか分かっていないよーな男とはですね、
一緒に苦労できないよなーと思います。




おっと内容ですが。

冒頭あたりの、女性三人が飲みながら恋愛について語っているシーンが面白かったです。
この三人はまったく別のタイプの恋愛観の持主ですが、大別すると恋愛って、このみっつくらいに分かれますよね~。