語りは物語を変えるのか | 水の中。

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八方


私はかつて「文章の上手下手などはたいした問題ではなく、何が書いてあるのかが大切なのです」ぽい主張をしていたものですが、
やはり文章というのは、物語にとって、すんごい大切な要素なのですよね……。



たとえば今メッセージボードに置いてある「アイス・ステーション」、
これは私の好きなタイプのSF冒険活劇なのですがー、
何故か退屈に感じられてしまうのは、内容のせいではなく、構成のせいでもなく、

「文章が退屈だから」ではないかと。



難解な言い回しをしているわけでもなく、私の好きな平易な文章なのですが、なんだろう、平板すぎるのでしょうか。緩急がないのでしょうか。

退屈で退屈で仕方がない……。



ああー、単純に「文章の上手下手」だけの問題でなく、リズムなのかもしれないですね。
文章はただの字のつながりでしかないのですが、のんびりダラダラ語るのか、さっさと言葉を切るのかによって、時間の経過を演出できたりするではないですか。


それが無いのかなあ……。


この作品の場合、訳がアレなのか原文がアレなのか、どっちもアレなのか悩むところですが。

最近の翻訳は非常にハイレベルなだけに、「読みやすさ」以上のものを求めてしまうのかもしれないですね。