「7SEEDS」 10巻 田村由美 | 水の中。

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「きみは最後まで嘘がつけるか?」
腹話術をあやつる芸人マークの前に現れた謎の男。
見てくれる人がいるのなら最後まで芸をやりつづけると答えた彼は、奇妙な招待を受ける――

田村 由美
7SEEDS 10 (10)

前巻までの夏Aチーム決定の生き残りバトルより、時代はもう少し後のこと。


この10巻では人類滅亡(今回はじめてきちんと語られましたが、やはり隕石がふりそそいだようですね~)を逃れ、一時的に生き延びた人々の、シェルターでのお話です。


私自身はパニック映画好きで、極限状態での人のありかたに興味があるほうなのですが、
その私にも「好ましい極限状態」と「そうでない極限状態」があるのですよ!
出来れば、その局面を脱け出せたら、ハッピー・エンドが待っていてほしいのです。頑張って頑張って生き抜いたその先には、幸せなゴールがあってほしいのです。


と・こ・ろ・が。


本作の今回のお話の場合、なにしろ外はグッチャグチャで氷河期が到来してしまっていて、どこにも逃げられない状況下で、地下の施設に集められた5000人が……



5000人が、どんどん減っていく……



どうやって減っていくかはナイショですが、いやいや、オソロシイ。

いまのところ花のパパである貴士さんが非情に徹して状況をコントロールしているのですが、それが出来なくなった時が、おそらくこの人々の集団としての最期となるのでしょうねえ……。


という恐怖の予感をたたえて物語はつづく、となっております。



おっと説明しておりませんでしたが、ちなみに視点となっている主人公は、その貴士さんがスタッフとして選んだ芸人マーク。真実を知りつつ皆を笑わせなくてはならない、という役どころ。彼が残した手記を現代の花たちが発見し、当時の様子を知るというわけですね。



ところで花の髪ですが~、
切らなくていいのになー、私は長いほうがスキだなー(ていうかソレがなくなるとこの作者さんの場合、視覚的に美少女設定が認識できなくなるとゆーか……ゴニョゴニョ)。