たとえばどんなに悩んでいても、たとえばどんなにショックを受けて呆然と街を歩いていても、


ふと風に乗ってきた香りに心が一瞬ぐらついてしまう。


(サンマ、どっかで焼いてるな)


香ばしいお醤油の香りに、哲学していたことも、呆然としていたことも、頭から一瞬姿を消す。


あぁ、また生きていけそう。


こんな瞬間に、私は自分の生命力を感じている。


こんな瞬間に復活してしまう自分が大好き。