雨のルート54(詞) | 吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
激しく求めあったあのぬくもりを
いつまでも指先は覚えている
わたしの叫びに背を向けたまま
出て行ったあなたの影
すれ違う車の唸り声が
地響きをたてて胸を揺らす
あなたの幻が誘い込む
闇へと車を走らせる
雨のルート54 霞む向こう
行きつくあてなどない
雨のルート54 待っているのは
見知らぬ街のホテルの部屋
どんなに離れてゆく道のりよりも
あなたがいなくなった夜は遠い
誰にも知られず荒野に沈みゆく
夕陽の嘆きのよう
すれ違う車の激しい音が
冷たく心に響き耳をふさぐ
あなたの幻が誘い込む
闇へと車を走らせる
雨のルート54 雨の向こうに
行きつくあてなどない
雨のルート54 待っているのは
見知らぬ街のベッドの匂い


