不思議な声を聞きました。


遠い街の、ずっと果ての森の中のこと。 

誘い込まれるように声について行きました。


月の光が闇に溶け込んでいくように流れる旋律は、ほの冷たい、白い哀しみによく似ていた。


その白い哀しみは、こう語っているようだった。


哀しいのは、傷つけられることよりも、誰からも忘れられてしまうことなんだよ。