3年1組(詞) | 吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
カバンを抱いて後から追いかけ
おじぎをして顔を上げたとき
はにかむ笑顔が
眩しかったのを覚えている
冷たい頬を赤く色づかせ
これ読んでと、渡された手紙
秋風が熱く心かすめる帰り道
中学生の僕には
上手く言葉を伝えられなかった通学路
おさげの髪を風になびかせて
はにかむ笑顔で僕を見つめたとき
ときめく心が
胸を走ったのを覚えている
潤んだ瞳で机にすわり
僕の横顔を見つめていた
時間が短く過ぎた秋の授業
中学生の僕には
上手く愛を受けとめられなかった通学路


