激しく求めあったあや温もりを

今でも指先は覚えている


わたしの声に背中を向けたままで

出ていったあなたの影


すれ違う車の唸り声が

地響きをたてて心を揺らしている


あなたの幻がいざなう

闇へと車を走らせる


雨のルート9 霞む向こうに

行き着くあてなどない


雨のルート9 待っているのは

見知らぬ街のホテルの部屋



どんなに離れてゆく道のりよりも

あなたと離れた夜は遠い


だれにも知られず荒野に沈む

夕陽の嘆きのよう


すれ違う車の激しい音が

冷たく響き耳を塞いてゆく


雨のルート9 霞む向こうに

行き着くあてなどない


雨のルート9 待っているのは

見知らぬ街のベッドの匂い