あれがあなたの好きな場所ね

海が見下ろせる小高い丘


あなたの声が遠ざかってゆく

わたしは黙って丘を見つめる


目を閉じて風を感じて

さかのぼるほんのひととき


こんな風いままで感じたことはなかった

あなたがわたしから離れてゆく



たそがれはざわめきを消して

彷徨う雲はゆく宛もない


あの優しさは他のだれにも

見せないでただそれだけ


流れゆく曇のように

時は過ぎ戻ることを知らない


こんな風いままで感じたことはなかった

サヨナラの言葉を探している