白い花(詞) | 吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
夜半すぎの夢にうなだれて
胸を熱くして目を覚まし
テレビをつけたまま砂漠を彷徨う
開け放した窓の外は雨
今にも雷がなりそうで
闇が音を立てて歩いてゆく
白い花が一輪
月あかりも見ないで光っている
時間が逆戻りして
いにしえの記憶の扉を叩く………
白い花は夢を追いかけながら
一人ぼっちの空に口笛吹いて
咲き乱れる花を見つけては
淋しくないふりをしていた
やがて月が隠れそうな
にわかに強い風が吹き出して
白い花は一輪
散りだす夢の中に虹をえがく
時間が逆戻りして
いにしえの記憶の扉を叩く………


