月見橋から見る夕焼け

あなたはとても好きだったね


キレイなところで生まれたんだね 

わたしもここで暮らしたいと言った


汽車に揺られてこの街まで 

あなたは会いに来てくれた


わたしは今もあの頃を

忘れられずに暮らしています


今でも近くのお宮にお参りすると

あなたの幸せ祈っています


願い事ひとつ叶うなら

あの頃の気持ちに戻りたい………



本屋のとなりにポツンとある

公衆電話を覚えていますか


昨日思わず電話してみたくて

何度も受話器をとってみました


この前この河原をひとり歩いて

ずっとせせらぎ見つめていました  


西風が優しく肩を抱きしめて

身体も心もなぜか震えた


そうよあなたがこの街で

暮らせないのはわかっていた


願い事ひとつ叶うなら

あの頃の気持ちに戻りたい……… 



今日もひとり月見橋から暮れる夕焼け

見つめています…………