あなたと砂浜で膝を抱えて海を見ていた。


ずっと海を眺めながらいくつもの言葉が胸の中を通り過ぎていくけれど、


寝返りを打つように反射する光の波の美しさに、ただ見とれていた。  


こうして言葉もなく海を見ていられるほど、ふたりは恋人同士として成熟したのだと思った。