赤く染めてよ(詞) | 吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
涙隠す長い髪を
震える指でかき上げて
無理に見せる笑顔は
少し前よりやつれてた
声にならないつぶやきは
くちびるの動きでわかるから
肩にまわした手のひらで
一夜限りの感じる愛言葉
泣きだしそうな夜景のブルー
やりきれないよ
そっと揺れてる心つかんで
赤くそめて 冷たい部屋でかまわない
赤くそめて 崩れるくらい抱きしめて
乱れた後の沈黙で
感じる戸惑い心に深く
せめてあともう少し
熱い夜のままで
少しずつ確かめるように
指先でたどった愛の記憶
深まる夜のとばりに
埋もれてゆく
ひとつになりたいふたつの影
やりきれないよ
ずっと許されない恋でもいい
赤くそめて 冷たい部屋でもかまわない
赤くそめて 崩れるくらい抱きしめて