タチアオイ(詞) | 吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
ふたりで暮らした小さなアパート
今はだれが暮らしているのか
すべてが手探りだった想い出の暮らし
ささいなことでケンカもした
あなたは優しい言葉を探し
わたしは無口な愛を信じていた
不確かな毎日だったけど
心にいつわりはなかった
この初夏もタチアオイが風に揺れている
まるであの季節に連れてゆくかのように………
ふたりで写った1枚の写真
この手に残されたひとつの愛
白い封筒にそっと忍ばせて
焚き火の炎に投げ入れた
あなたは優しい言葉を探し
わたしは静かな愛を信じていた
不確かな毎日だったけど
心をいつわりはなかった
この初夏もタチアオイが風に揺れている
まるでふたりの季節に連れてゆくかのように………


