ここに空っぽのコップがあります。水やジュースを飲むことができるのは、コップが空っぽだからです。
私たちが暮らす部屋も、荷物や家具で一杯だと身体を休めることができません。
何もないということは心細いものです。しかし「もっと」「もっと」とせわしなく、お金や名誉を追い求めることも、切ないものです。
心の器を欲望で一杯にしてしまうと、苦しくなるばかり。心の平安は訪れません。
忙しい、という字は「心」を「亡くす」と書きます。手に入れようとすることが余裕を奪い、物事をうまくいかなくするというのは、よくあることです。
何もなくてちょうどいい。思いきって、そう考えると、心はずっと楽になります。
手に入れられないと嘆くよりも、持たない自由を味わってみましょう。
何もないことは、ただの0ではありません。
それは可能性の固まりなのです。