言葉はなにもいらない
あなたの微笑みさえ側にあればよかった

街の装いは
秋の景色をまとい始めた9月の午後

道ばたを着飾る紫の花に
わたしはなぜか話しかけていた

そんなつもりは決してなかったのに
どこであなたを見失ったのだろうか

届きそうな幸せは
すぐそこにあったはずなのに……

いつしか見えないあなたの
心の影を踏んでしまった……

紫は哀しみの風に揺れていた


言葉はなにもいらない
あなたのぬくもりさえ側にあればよかった

街を歩く人々は
初秋の風に軽やかに微笑み9月の午後

道ばたを着飾る紫の花に
わたしはなぜかあなたを観ていた

遠くに行ってしまうなんて
どこであなたを見失ったのだろうか

つかめそうな喜びは
すぐそこにあったはずなのに……

語ることないあなたの
声を心で聴いてなかった……

紫は道行く人々に秋を告げていた