日本人は「完璧」「完全」という概念をどちらかというと、否定してます。

これは、美に対する考え方を西洋と対比すると分かりやすいでしょう。

西洋では、寸分の狂いもなく左右対称、これ以上手の入れようのない形を「完全な美」とします。

一方、日本人の美意識では、その完全を1度壊して、自身の思いや人間性などを加えていくことが多いものです。

たとえば焼き物の茶碗なら、形のゆがみや色むらなどのあるものが、「不完全な美」として尊重されることが多いのです。

同様に、「物事にはすべて完全・完璧はない」、いいかえれば「どこまで行っても、その先に努力の世界が開けている」と日本人は考えるものです。

努力に終わりがないのですから、常に努力が不足しているのは当たり前。

何かうまくいかないことがあるから、「努力不足」なのではなく、うまくいこうがいくまいが、

さらに努力する余地がある、ということです。

その観点に立てば、うまくいかないからと自分の努力不足のせいにして、落ち込みことに意味がないと思えるはずです。

「不完全な完全」を目指すことが尊いと、日本人は考えているのかもしれません。