言葉で言うこともななく、理屈を押しつけることもなく、さりげなく相手に気持ちを伝える。

本音が伝わるのは、言葉よりも行動だったりします。

夏の暑い日にお客さんが訪ねてみえる。

そろそろ着く頃合いをみはからって、門の前に打ち水をする。玄関を清め、お客さまをもてなす気持ちで水を打つ。

その乾ききらない水を見て、客人は「あぁ、私を待っていてくれたんだ」と思う。

水滴が残っている生け花を見て「歓迎してくれていたんだな」と感じる。

決して押しつけがましくない、楚々としたもてなしの心。

日本人ならではの美しい心が感じられます。

物事の道理も、自分の本音も、ただ主張するだけが知恵ではありません。

「あうんの呼吸」とか「以心伝心」とか言うように、日本人にはもともと、素晴らしい超能力があります。

呼吸するかのごとく、相手に伝えていく。

この心根を忘れずに暮らしていきたいものですね。