「いかがお過ごしですか」と聞かれる。
「おかげさまで、なんとかやっています」と答える。
どこにでもある光景ですが、日本人らしい、美しいやりとりだと思います。
当たり前ですが、人はひとりで生きているわけではありません。
だれかに支えられながら、皆のおかげで生きている。当たり前のことだからこそ、忘れがち。
忘れがちだからこそ、その心を言葉で伝えたいものです。
「おはようございます」というのは、「今日もお早いですね。お互いに1日無事で顔晴っていきましょうね」という気持ちが込められたあいさつです。
「いただきます」というのは、食べる物に対する感謝の気持ち。そして、その食べ物を育ててくれた人に対する感謝です。
魚にせよ野菜にせよ、それは命あるものです。
僕たちはそれらの命をいただくことで生きていくことができる。
なんともありがたいこと。「いただきます」という言葉には、そんな思いがつまっています。
暮らしに溶け込んだ言葉には、僕たちの温かい心もまた、溶け込んでいるのです。