こころ旅の途上、物を煮る匂いが家々の窓の間からふっと夕闇に流れ出す時、思わず足をとめ、家族の団らんの図を描かずにいられないのは、何に対する郷愁なんでしょうね。灯りのもれる窓、ふっと耳をかすめる台所の水音や食器の音……それらのささやかな気配や物音が、思いがけない激しさで心にからみついてくるのも、旅情の不思議のひとつでしょうか。(^o^)