吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……)
ざわめく街の景色が曇る
あの日見た恋のドラマと重なる影
もしもあの時出会わなければ
傷つけあうことも知らなかった
淋しく笑顔はすれ違ったけれど
確かな愛をふたり求めていたはず
眠れない夜を抱いて
愛の世界へと手を伸ばしてゆく
まだ子供の頃の笑顔いっぱいの顔をして
壊れた愛のカケラを拾って
慣れてゆく日々に貼りつけてゆく
もしもあの日すれ違っていれば
サヨナラの言葉も知らなかった
夜空にとけてゆく孤独な心は
幸せの笑顔を探していたはず
眠れない夜を抱いて
愛の世界へと手を伸ばしてゆく
まだ子供の頃の笑顔いっぱいの顔をして


