『祈りの幕が下りる時』を読んで。
切ない物語だった。
少し複雑ではあるが、分かりやすい。
これだけの物語をまとめるのはさすがの一言だろうか。
父娘の過酷な状況から、父が別人に成りすますことで生き延びる。
娘は舞台監督として成功。そこから加賀の母、そして加賀自身にどうやって繋がるのかが描かれている。
自らの手で父を殺め、舞台も成功させる。決して良くはないが、博美は相当強くなっていたのだろう 。
博美は加賀に接触したのがまずかった。
ただ、それで良かったのかなとも感じているのではないか。
俺がラッキーだったのは、加賀恭一郎シリーズで言うと、
私が彼を殺した、新参者、赤い指、嘘をもう一つだけ、卒業、祈りの幕が下りる時の順番で読んだ。
いきなり祈りの幕が下りる時を読んだら、過去の加賀の経歴が分からないので、少し面白さが減ったかもしれない。
卒業で剣道に打ち込んでいるシーンが出てきたりした。
またこういう作品を読んでみたい。