こよみの一言コラムの2024年分のまとめです。
どんどん長くマニアックになってしまったので、ちょっとずつ短く簡潔にしていこうと思っていたのですが…まだまだ長くてマニアックな内容になっています。
1月
1月1日は、グレゴリオ暦における新年です🎍
時間というものは絶対的に見えますが、それを表す暦は人間が決めたものなので色々な見方があります。グレゴリオ暦の今年の1月1日も、ユリウス暦では12月19日ですし、旧暦では11月20日です。
私たちが現在使っている暦はグレゴリオ暦といいます。16世紀にローマ教皇グレゴリオ13世が制定した暦です。地球が太陽の周りをまわる周期(365.2422日)に合わせて作られています。
それ以前には、ユリウス・カエサルが紀元前1世紀に制定したユリウス暦が使われていました。ユリウス暦も一年が365日で、うるう年が4年に一度入るルールになっています。しかしこれだけでは1000年で7日ほどズレてしまうので、グレゴリオ暦ではさらにうるう年の特別ルールを追加されました。
グレゴリオ暦はローマ教皇が制定した日付なので、即座に世界共通のものとなったわけではありません。たとえばロシアのクリスマスは1月7日といわれるのは、ロシア正教がユリウス暦を使っているからです🎄
旧暦は太陰太陽暦と呼ばれるもので、月の満ち欠け(約29.5日)にあわせてひと月を決め、太陽の動きに合わせて一年を決めています。こちらも日本国内では歴史上何度も改定されており、精密な天体の運行に合わせようとする努力がうかがえます。
一方、太陽の周期を無視した暦もあります。月の動きだけを求めた太陰暦は、イスラム教徒の方が使っています。1年を厳密に月の満ち欠け12回分と定めたもので、グレゴリオ暦とは1年で11日ほどずれていきます。断食の月が毎年少しずつ違う時期にあるのはこのためです。断食の間は日が沈んでいる間のみ食事ができるため、夏にあたる方が大変になります🌅
また、マヤ文明やアステカ文明では祭祀のために260日を1サイクルとした暦が使われていました。マヤ暦の占いで使われる暦です。1年=365日のこよみも併用されていたそうですが、こちらの365日の暦も20日間×18か月+5日で構成されており、月とは呼ぶそうですが月の運行とは大きくずれています。
暦というのは天体にあわせているようで、結局人間が決めているものです。1年の始まりも、暦によって色んな時に当たります。現代で様々な価値観に触れられる私たちは、だからこそ自分の区切りの時を持つのが大事なのかもしれませんね。
2月
2月4日は立春です🌸
四柱推命の先生の言う辰年はこの日から始まります。今年は正確には甲辰(きのえたつ)の年にあたります。
辰はおなじみの十二支ですが、上についている甲は十干といいます。少し昔の日本では階級などに用いられており、大正時代が舞台の鬼滅の刃でも登場しました。甲乙つけがたいという慣用句にもなっていますね。現在も危険物取扱資格に甲種乙種丙種が存在します。
十干は五行と陰陽の組み合わせです。全部で甲乙丙丁戊己庚辛壬癸が存在します。五行の木の陽が甲(きのえ)で、木の陰が乙(きのと)です。えは兄、とは弟を意味しているそうです。火の陽が丙(ひのえ)、火の陰が丁(ひのと)、土の陽が戊(つちのえ)、土の陰が己(つちのと)、金の陽が庚(かのえ)、金の陰が辛(かのと)、水の陽が壬(みずのえ)、水の陰が癸(みずのと)です。
これらはそれぞれ広い概念を指しているのですが、甲は大木、乙は草花のような自然界のいろいろなものにたとえられます。
最初に十干は階級に用いられたと説明しましたが、例えを見てもらえばわかるように十干自体に上下関係はありません。ただそれぞれに特性があるだけです。四柱推命ではあなたの生まれ持ったこれらの性質を組み合わせて見ていき、もっともっと深いところまで鑑定することができます。
ちょうど一年の始まりですし、よかったら占いを受けてみてくださいね。
3月
3月20日は春分です🌸
自然をたたえ、生物をいつくしむ日として国民の祝日に制定されていますが、同時に二十四節気の一つでもあります。昼の長さと夜の長さが同じ日が設定されますので、秋分の日と同じく毎年日にちの違う移動祝日になります。
春分の日と秋分の日が何日かを決めているのは国立天文台です。二十四節気というと季節の情緒にあふれた暦というイメージがありますが、実はとても精巧な天文学なのです🌌
二十四節気は、地球が太陽の周りを回る軌道のどこにいるのかを表しています。昔は単純に一年を二十四等分していたそうなのですが、それでは実際の地球の動きと差が出てしまうので、観測結果をもとに計算するようになりました。
地球の動きだなんて規則正しく不変のもののような気もしますが、実際は物理学的な影響をたくさん受けて、遅くなったり軌道がぶれたりしています。たとえば、金星や木星の重力に引っ張られてわずかに軌道が変わったりもするのです。
そうやって繊細に観測されているものなので、春分も実は分単位で設定されています。今年の春分は正確には3月20日12時06分です。
四柱推命で用いる暦は、この二十四節気に基づいて月の始まりや年の始まりを管理しています。たとえば今年の辰年は立春である2月4日から始まりましたが、正確には17時27分でした。なので2月4日生まれでも16時生まれの子は前年の寅年生まれになります。ほかにも生まれた場所によって時差を考慮したりしますから、四柱推命は太陽に沿った占いといえるのかもしれません🌞
難しい話は置いておいても、一年を二十四に分ける季節感は豊かなもので、二十四節気はUNESCOの無形文化遺産に登録されています。発祥の中国が申請したので日本ではあまり知られていませんが、人類の大事な文化として認められているということです。春分は普通のカレンダーにも記されている二十四節気ですから、この機に天文学と季節を感じてみてくださいね。
4月
4月24日は満月です🌕
最近、満月のたびにすてきな名前を聞くことがあります。ウルフムーンやアイスムーンといったこの名前は何なのでしょうか?
これはアメリカの農事暦に由来する満月の呼び方です。入植者たちやアメリカ先住民によって名づけられたものを、農家の人が使う暦が採用しました。
とはいえもちろんアメリカは広く、季節感もばらつき、先住民も色々な部族があります。これらたくさんの呼び名の中から現在の農事暦に採用されているのは、おおむね以下のようです。
1月…ウルフムーン(狼の月)
2月…スノームーン(雪の月)
3月…ワームムーン(虫の月)
4月…ピンクムーン(ピンクの月)
5月…フラワームーン(花の月)
6月…ストロベリームーン(苺の月)
7月…バックムーン(雄鹿の月)
8月…スタージョンムーン(チョウザメの月)
9月…ハーベストムーン(収穫の月)
もしくは…コーンムーン(トウモロコシの月)
10月…ハンタームーン(狩人の月)
11月…ビーバームーン(ビーバーの月)
12月…コールドムーン(寒い月)
(秋分の日に一番近い満月をハーベストムーンと呼ぶため、もし10月の満月の方が秋分の日に近かった場合、9月の満月はコーンムーンと呼ばれるそうです)
4月の満月のピンクムーンは、芝桜が咲くことに由来しています🌸芝桜は北米原産なのです。ですがアメリカは広いので、芝桜の開花ではない名前をつけた先住民の部族もたくさんありました。
たとえば北部に住むアルゴンキン族はブレイキング・アイス・ムーン(砕ける氷の月)と呼んだそうです。同じように寒い地域のラコタ族では、まだ春が来ずに食料に難儀する季節であることから、”妻が骨髄脂肪を求めて骨を折るとき”などと呼ばれたようです。ダコタ族には”川が再び航行可能になる月”という名前もあるらしく、北日本と同じような季節感を感じます。
同じように北部でももう少し温暖な雰囲気の名前になると、トリンギット族の”草木と灌木の芽吹きの月”や、五大湖周辺のウィネベーゴ族による”トウモロコシを植える月”というものがあります🌱
南の方では芽吹きや開花を通り越して、収穫をする地方もありました。南東部のチョクトー族はムーン・オブ・ブラックベリーと呼んだそうです。
さらにシュガー・メイカー・ムーンという、西アベナキ族に由来するらしい名前はメープルシロップを作る季節であることに由来しています🍁
ピンクムーンは確かに現代的なセンスにあう魅力的な名前ですが、各地の生活に根差した多様な名前も素敵なものです。
暦は権力者のいる首都に合わせてつくられますが、地域によって桜前線のやってくる時期は違うもの。まだ芝桜の咲かない場所に住む方も、テレビやインスタグラムの外の生の季節を感じてくださいね。
5月
5月1日は八十八夜です🌱
立春(今年は2月4日)から数えて88日目であり、具体的にはこの日くらいまで霜に気を付けるべきだとされる農業向けの暦になります。この日から霜に気を付けなくてもよいとされていますが、逆に遅い霜に気を付けるべき頃でもあるようです。
日本文化として紹介されがちな二十四節気(立春等)も五節句(ひなまつり等)も元々の日付は中国に由来するものですが、この日こそは日本独自の暦になります。
江戸時代には一度暦から削除されたようですが、伊勢の船長さんが奉行所に訴えて復活しました。八十八夜は天気が温まり始め、海路も和融する頃だから、書いてあった方が民には便利だという訴えだったようです。当時は場合によっては一年に十三か月もある暦を使っていましたから、日付と季節感が合わないこともままあり、そこを補うための暦日でした。
茶摘みの歌いだしは♪夏も近づく八十八夜ですが、たしかに二十四節気では5月5日が立夏でこの日から夏になります。現代の感覚に照らし合わせても、八十八夜はまさに春が遠ざかって夜も暖かくなり、夏が近づいたころだと言えるでしょう。
現代では農家さんや園芸に力を入れている方以外あまり気にならない霜ですが、この日を目安に寝具を変えたり衣替えをしてみてもいいかもしれませんね👗
6月
6月21日は夏至です🌞
名古屋では日の出が4時38分、日の入りが19時10分になります。ちなみに札幌では日の出が3時55分、那覇では5時38分です。札幌と那覇の約100分の差のうち、約60分は経度(東西差)による時差で、残り約40分は緯度(南北差)によるものになります。夏至や冬至のような影響は、赤道付近では小さく極地付近で大きくなるからです🌎
ちなみにロンドンの日の出は4時43分です。……おや? これでは、ロンドンは名古屋とそう変わらない緯度ということになってしまいます。しかし実際にはロンドンは北緯51度。札幌の北緯43度よりもずっと北で、同じだけ日の出も早いはずです。
この理由はサマータイムにあります。イギリスでは3月最後の日曜日から時計を一時間進めているのです⛱
というわけでロンドンの日の出は本来3時43分なのですが、サマータイムのおかげで名古屋とそう変わらない時間に日が昇っています。著しく早い時間からお日様に起こされることはないわけです。
サマータイムはヨーロッパのほとんどの国やアメリカ、カナダなどで採用されていますが、たとえばアメリカではハワイなどの一部の州では採用されていません。南にあるため、あまり季節による日の出の変化がないのです。一方、北にあるアイスランドも採用していません。こちらは夏は白夜になって日がほとんど沈まなくなってしまうため、逆に不要になるそうです。
サマータイムのない国から見ると必要性は感じられても大変さも感じる制度。実際日本にも昭和23年から26年の間だけ夏時刻を採用していましたが、たった4年で消えています。煩雑さのほかに、過重労働の問題も発生したようです。
四柱推命などの占いでは、生まれた時刻も使います。この四年間のレアな夏時刻生まれさんのことも先生方は計算に入れていますが、もしほかの年の方でもお生まれが外国の場合は、先生にお伝えくださいね⏲
7月
7月1日は半夏生(はんげしょう)です🍃
名前だけはカレンダーで見かける半夏生ですが、これはいったい何の日なのでしょう? 何かの行事を行うとも聞きません。
実際のところ、半夏生は七十二候の一つです。七十二候は二十四節気をさらに細分化したもので、一応気候を表すということになっています。二十四節気はこのコラムでも何度か紹介してきた、立春や夏至を含む太陽の運行に合わせた暦の区分です。なので七十二候も太陽にもとづく暦となり、半夏生は太陽黄経100°の日として定められています🌞
しかし確かに七十二候が載っているカレンダーもありますが、半夏生だけは七十二候が載っていないカレンダーにも載っています。なぜ半夏生だけ七十二候の中で特別なのでしょう? 実はこの半夏生の特別扱いは、かなり昔から存在します。貴族や役人と庶民で使うカレンダーが異なっていた時代から、ずっとそうなっているようなのです。
そもそも半夏生というのは半夏という薬草が生じるころという意味です。半夏はサトイモ科のカラスビシャクという植物の、根っこの部分を利用する生薬です。カラスビシャクは半夏生の頃にはじゅうぶん育っていますので、収穫時期を指すようです。
ハンゲショウという名前の花もありますが、これは半夏生の頃に花が咲くためにつけられた名前です✾
半夏生が七十二候の中で特別扱いされたのは、おそらく半夏の収穫のためではありません。ちょうど田植えが終わり、ある程度農作業に一区切りついたころだからです👒
日本各地に半夏生の時の風習や、行事食が伝わっています。たとえば高知県には、半夏だんごというみょうがの葉でくるんだ小麦のだんごがあります。これは半夏生の日にはどんなに忙しくても農作業を一日休んだ風習の行事食だそうです。
関西地方では稲が四方八方に根を張るのを願ってタコを食べる習慣の地域もあり、これは半夏生の頃にタコが最もおいしくなると言われているのにも関係しているようです。ここから半夏生があたることの多い7月2日をタコの日として定め、スーパーで売り出しているようです🐙
半夏生は七十二候で、生薬の収穫期で、そして農作業のひと段落ついたお休みの日でした。七十二候こそ学者さんが定めたものですが、農作業の休日としての半夏生は民間のもの。だから地域ごとにいろいろな風習があり、全国的にこれといった行事がなく、農作業から離れた都会の人にはピンとこない日になったのかもしれません。
8月
8月20日は伝統的ブルームーンです🌕
ブルームーンというのは、アメリカでの特別な満月の呼び名です。4月のコラムでお伝えしたように、アメリカの農事暦では各月の満月を情感豊かな愛称で呼んでいます。ブルームーンもその一種で、愛称なので実際に月が青く見えるわけではありません。
once in a blue moonというイディオムが『滅多にない』という意味である通り、ブルームーンはイレギュラーな月を指します。
現在広く使われている定義では、ひと月に二回満月があるときの、二回目の月を指します。月の満ち欠けは約29.5日周期ですから、確かにひと月に二回満月があるのはめったにないことです。
しかし、今年の8月の満月は20日の一回だけ。実は現在の定義は誤解から広まったもので、もともとは違う定義があったのです。
もともとの定義では、一つの季節に四回満月があるときの三回目の満月のことでした。……少しややこしいので、順番に解説しましょう。
この場合の一つの季節とは、立春等の四立から始まる日本の四季定義と違い、二至二分から始まる季節を指します。つまり今は、6月21日の夏至から9月22日の秋分までの夏の季節になります⛱
今年はこの間に、6月22日、7月21日、8月20日、9月18日の四回満月があります。順番に名づけていけばイレギュラーなのは9月18日の満月の気もしますが、9月18日の満月は”秋分の前の満月”として名づけられるので、名前がなくなるのは8月20日の満月です。
日本人からすると少しややこしいのですが、キリスト教ではイースターを『春分の後の満月の次の日曜日』と定義していますから、その文化圏では合理的です🐰
ブルームーンという言葉が広く使用されるようになったのは1980年代で、その時には既に『ひと月で二回目の満月』の定義でした。誤解から始まったとはいえ、もはやそのルールが間違いとは言えません。それでも元々のブルームーンは8月20日の満月ですし、ぜひ見上げてみてください。名前が何であれ、明るくてきれいなはずです。
9月
9月22日は秋分です🌾
昼夜の長さが等しくなる日で、日の入りが真西になることから、西に浄土があるという仏教の信仰と結びついてお彼岸として親しまれている日です。ここ数年はお盆のころが命に係わる暑さなので、お彼岸にお墓参りに行く方も多いのではないでしょうか?
……しかし実は、とても厳密にいうと秋分の日は昼夜の長さが同じ日ではないのです。現に9月22日の名古屋の日の出は5時40分ですが、日の入りは17時49分です。9月26日は日の出が5時43分で日の入りが17時43分になるので、この日の方が昼夜の長さが同じように見えます。国立天文台は嘘をついているのでしょうか?
これは違う定義を用いていることによるズレです。日の出と日の入りは、太陽のてっぺんが地平線から出た時刻と入った時刻です。最初に光が差した瞬間と完全に日が落ちた瞬間と言い換えられるでしょう。また、大気の屈折による見え方の影響も考慮に入っています🌅
ところが秋分については、太陽の中心点で計算しています。日の出入りでは考慮に入っていた大気の屈折も考慮していません。とても学術的な定義です。
一方日の出入りは実用的に明るくなる時間を使っているようです。たとえば航海士さんは星と水平線の位置を使って現在地を知ることができますが、これに適した時間は航海薄明と呼ばれる日の出入り前後の1時間×2しかありません。この時間を導き出すためには、太陽中心による定義ではややこしくなってしまうでしょう🌞
実生活と学術定義がずれるのはたびたびあることですが、秋分の日の長さについても同じことが言えるようです。ですのでお天気ニュースで言っていた日の出入りの時間に納得いかなくても、あまり怒らないであげてください。もしかしたら西方浄土も国立天文台の計算に合わせて予定を立てているかもしれませんから。
10月
10月は神無月と呼ばれています。一般に神様たちが出雲大社に集まって会議をするから……と言われていますが、出雲大社で神様の会議のお祭りをするのは旧暦十月のこと。おそらく今月はまだ神様が地元にいらっしゃいます。旧暦十日に神様をお迎えするお祭りを、二十六日にお見送りするお祭りを行うそうなので、行きと帰りで使える日にちが倍近く違うことになります。神様たちの旅程が気になるところです。
以下、10月の暦をまとめてお知らせします。
3日は新月です。旧暦の九月に入ります。
8日は二十四節気の寒露です。この日から四柱推命や気学の先生の言う10月に入ります。今月は甲戌の月です。
15日は十三夜です。栗名月とも呼ばれており、この夜も伝統的にお月見です。
17日は満月です。正確には20時26分なので、そのまま17日の夜が満月です。
20日は土用入りです。秋の金のエネルギーが冬の水のエネルギーに変わる移行期間で、土のエネルギーが支配しています。土いじりなどは大凶とされています。
23日は二十四節気の霜降です。
11月
今月は1日が新月で、旧暦でも一日にあたります。
昔の中国や日本では、月のない朔の日を”新月”とし、一か月の始まりの日と決めました。しかしこれは世界中で統一された価値観ではないようです🌑
一方イスラムの太陰暦(月を基にした暦)では、日の入りの頃に細い月が見られる日を”新月”とし、一か月の始まりにしました🌒 つまり日本の旧暦とは一日ズレることになります。トルコの国旗🇹🇷が新月旗と呼ばれることや、イスラム圏で『新月が見える』という表現が出てくることも、同じ事情に基づいています。
またインドの特に北部の方では、満月を一か月の始まりとする地域もあるようです🌕 こちらでは一か月の概念が日本と半月ズレることになります。月は満ちて欠けるものではなく、欠けて満ちるものということでしょうか?
同じアジアでもこれだけバリエーションがあるのは面白いですね。皆さんはどれが一番しっくりきますか?
以下、11月のこよみをまとめてお伝えします。
1日は新月です。旧暦十月に入ります。
7日は二十四節気の立冬です。この日から暦の上では冬に入ります。四柱推命の先生の言う11月は今日からで、乙亥の月になります。
16日は満月です。正確には朝の6時29分なので、15日の夜も月を見てみてください。
22日は二十四節気の小雪です。
12月
いよいよ12月、グレゴリオ暦の年末も近づいてきました🎄
こちらのコラムでは様々な暦についてお伝えしていますが、やはり実生活で使うグレゴリオ暦の存在感は一番大きいもの。
神社にはお正月に初詣に行く方が多いと思いますが、年末に行ったことのある方はいますか?
お店の近くの若宮八幡社を始めとしたあちこちの神社では、大みそかの日には大祓を行っています。一年に知らず知らずふりかかった罪、穢れを祓い去る儀式で、ある意味では大掃除に近いものと言えるでしょう🧹
神社によると思いますが、たいていは参拝者もお祓いをしてもらえます。たとえば熱田神宮では、午後三時から行われるようです。ぜひ調べてみてください。
大みそかは大忙しという方もたくさんいると思いますが、今年はお正月の支度は少し早くから始めて、ご近所の神社の大祓に顔を出してみてはいかがでしょう? また新しい気持ちで新年を迎えられると思います🌅
以下、12月のこよみをまとめてお伝えします。
1日は新月です。旧暦十一月に入ります。
7日は二十四節気の大雪です。四柱推命の先生の言う12月は今日からで、丙子の月になります。
15日は満月です。正確には18時2分なので、一番丸い月が見やすいと思います。
21日は冬至です。一年で一番夜が長い日です。
31日は新月です。旧暦十二月に入ります。
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