年末彼は私の親に会いたいといった。

両親は年の瀬に会いに来るという突然の話にも快く応じてくれた。

彼は、『結婚を前提にお付き合いしています』と両親に言った。

両親はよろしくお願いしますと、笑顔だったが、その横で私は複雑だった。

この人達も騙すのか・・・・・・・

いや、この人達にこそ、知られてはいけないのだ・・・・とも思った。


その夜、私のマンションに来た彼にとうとう私は切り出した。


『これから話すことはあなたを責めているわけではない、お互い良い方向にむけるための話だから、正直に全てを話して。

責めることが目的ではないのよ、上手く超えるにはどうしたらいいかなの

と私が言ったら

え?なんのこと?   という顔をした。

私はソファーの彼の隣に座り、手を握って目をじっとみながら、私に黙っていて辛いことがあるのでしょう?

子供が生まれたのでしょ?その子をどうする気なの?というと、


え?なんのこと?とかなり動揺した。


私悪いけどメール全部見てしまったの、全てを知っているの、どういういきさつであーなって、どう思っているのか、私にちゃんと教えて!と言った。


握っていた手はどんどん汗ばんできて、ようやく話し始めた。

『その人ともお見合い会のようなもので出会って、初めて会った日に“帰りたくない”

と泣かれて、一晩を過ごした。もちろん結婚前提で付き合い始めた、しかし付き合っていくうちに、彼女がプロフィールをごまかしているのがわかり、話もあまり合わなかった、やはり自分の求める人ではない、この人ではないとわかった頃、妊娠してしまった、僕は結婚もできない、これ以上付き合いもできない、子供も認められない、とyuriと知り合う前にきちんと彼女に話をした、そして中絶を勧めたけど彼女はどうしても生むの一点張りでどうにもならなかった、一人で生んで育てる、迷惑はかけない、私も問題であなたには関係ないと言った。彼女は大手保険会社に勤続15年、今の職をやめて住み込みの仲居さんをしながらでも一人で育てると現実離れしたことをいうので、職を辞めなくてもすむようにアドバイスをしたり、お金を送ったりはしたけど、全く愛情はない。メールとお金だけの関係で、妊娠騒動の時に会っただけで、その後会ってもいないし、子供もみていない』 

という。



どうしてそんな大事なこと、私に隠して親に会わせたり、婚約しようとしたりするの?

子供が生まれたのは8月でしょう?

と言ったら、メールを見るとは思わなかったんだ、出産しても会いに来てほしいとメールはきたけれど、その後は何も言ってこない、認知しろともいってこないし、このまま僕達の生活に支障がでるとは思わなかった、yuriを失いたくない、隠し通さなくてはいけないと思ったんだ、、、、、





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