万引き犯が捕まるたびに、切なくて悲しい思いをしていた
私ですが、一人だけ、全然そんな気持ちにならない人がいました
その男は60代くらいの万引きの常習犯 万引きGメンさんや
警察官にまで「またおまえか?!」と呆れられるほどの人物でした
私達スーパーの店員はその男の事を万引きジジィと呼んでいました
その万引きジジィは1日平均して5~6回は店に来て、店内を
ウロウロしていました。何か買うこともありましたが、たいていは
何も買わずに店を出て行っているようでした 何回も警察に捕まって
出入り禁止の書類にサインさせても、懲りずに店に来ていました
そしてGメンさんに捕まってもバタバタ暴れて抵抗したり
「俺はやってね~よ」「証拠はあるのか」「名誉棄損で訴える」と
言ったりしていました(笑) 私達店員も負けずに、盗ったと
確認できたときは大声で「ドロボー!」と叫んだり「ちょっと!
盗ったもの返してよ!」とか「ちゃんとお金払ってよ!」などと
言ってました ホントにスーパーでの勤務はこの万引きジジィとの
闘いの日々だったと言っても過言ではありません(大笑)
そうしているうちに、そのスーパーは倒産という憂き目に遭い
従業員たちはバラバラになって新しい職場へと移っていきました
私は同じ町にある医療クリニックで働くことになりました
ある日の朝、クリニックの花壇に水を撒いていたら、軽自動車が
やってきました その自動車を運転しているのが、なんと!
万引きジジィだったのです!(オーマイガー!)そして私を見て
「お~オマエ、ここで働いてんのか?」と言うではありませんか!
「アンタにオマエと呼ばれる筋合いはないわ!」と心の中で
叫びました(笑) 車には年配の女性が一人乗っていました
診察が始まってその女性が受付にいたので病状を聞くフリをして
話しかけたところ、その万引きジジィは白タクのような事をして
近所のお年寄りを病院に送り迎えして1000円とか、買い物に
連れていって500円とか請求しているらしいと判明しました
なんてことだと強い衝撃を受けましたが、私にはどうすることも
出来ませんでした 今はその万引きジジィも80歳を超えていると
思われますが、どうしているのか知る由もありません