どもです。
台湾にいっておりました。
しばらく更新が止まっていたのは訳がありまして・・・。

ここ何年かで記憶にないほどの体調不良で臥せっていました。
月曜日の夜から下痢がひどく、翌日からは偏頭痛(たぶん)で3日ほど身動きが取れず。
振動や強い光や音の刺激に耐えられないので、家から1歩も出られませんでした。
ようやっと、7割くらいまで快復してきたので、更新再開です。

しかし、台湾の行き帰りの飛行機とこの病気で、この1週間で3回も死を覚悟することになろうとは・・・。
ストレスではげちゃう。


今日は2つのトピックスでございます。


■スペースマンでGO!



外国籍特別枠で入段したアンティ・トルマネン初段と囲碁AI開発チーム「チームDeepZen」代表 加藤英樹さんにお越しいただきました。
AIらしい石運びと、大橋六段ことひろふみ/スペースマンのマニアックな解説がなかなかおもしろかったです。
囲碁クエストでも、たまーにayaXに負けることあるもんなぁ。13路だとさらにプロに勝つのは早いかもしれません。

■AlphaGo VS イ・セドル 記者会見内容

http://nitro15.ldblog.jp/archives/46901280.html

以下は上記ブログの内容からの抜粋です。

1)対局は互先で全五局。3月9日1局、10日2局、12日3局、13日4局、15日5局を打つ。

2)五回の対局で3勝以上をおさめた側が優勝して賞金100万ドル(固定為替レートで11億ウォン)を占める。

3)AlphaGoが勝利する場合、賞金はユニセフとSTEM(科学、技術、工学および数学)教育および囲碁関連慈善団体に寄付される。

4)3-0または、3-1で早期に優勝が決定されてもスコアに関係なく五対局を全て打つ。
結果と関係なく五対局を全て打つのはAlphaGoが最大限多くの学習をするためだと明らかにした。

5)五対局を打つ条件でイ・セドル9段は15万ドル(約1億6500万ウォン)と1対局当たり勝利手当て2万ドルが別に本定されていて5勝をおさめる場合、10万ドル(約1億1000万ウォン)の勝利手当てをさらに取りまとめることができるようになる。 もし、イ・セドル9段が5戦全勝をおさめれば最大13億7500万ウォンの賞金を握ることになる。

6)制限時間はそれぞれ2時間であり秒読みは1分3回だ。 また、中国ルールで進行されてコミ7目半を適用する。 中国ルールを対局方式で採択したことはAlphaGoが中国ルールに基づいて開発されたためだ。

7)対局開始は午後1時であり途中休み時間なしで終局までノンストップで進める。

8)イ・セドル9段は碁盤の上に直接着手、その手を進行コンパニオンがコンピュータに入力してAlphaGoに伝達する。 反対にAlphaGoが打った手は進行コンパニオンがイ・セドル9段が打っている碁盤の上に代わりに着手する。

9)対局場所はソウル、鍾路区(チョンノグ)所在フォーシーズンズホテル。

10)すべての対局はYouTubeを通じて全世界に生中継されて囲碁TVとインターネット囲碁サイトでも生中継する。

11)対局に先立ち3月8日午前10時に記者会見を持つ予定であり、毎対局後にも棋士懇談会を開催する予定だ。


やはり2時間か・・・。
連戦の負荷と興業的なバランスを考えると、1時間ではイベントとして物足りず、3時間ではセドルの負荷が高いというイメージなので、2時間は妥当なところだと思います。
セドル、勝っても賞金の半分くらい寄付したらかっこいいね。


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どもです。


今週の週刊碁に、伊田十段とzenの4子局の碁が載っていましたね。

総合的には、まだまだつたないところが多いな、という感じです。

でもまぁ、トッププロに4子といえばアマ6段くらいなので、こんなもんかも。


http://gokifu.net/t.php?s=5471455599750979


左下の折衝、黒26から一気に外を厚塗りしたのは、わかりやすくていいです。

ただ、もしこれが互先の碁であれば、黒が少し甘いかな。


下図のように、盤面の下半分だけ見た場合、左辺の黒の厚みが、右下の白の

構えに相殺されています。

つまり、定石選択がやや誤り。

まぁ、じゃあどうするのが良いのか、っていうと難しいんですけどね。

(そもそも黒12が、少し方向誤りかも)


黒36~42まで、中央経営で一貫性のある打ち方。

やや単調なので、4子局という置き碁の場合、白としてはむしろ打ちやすいともいえます。

目的(黒模様を荒らす)がはっきりしますからね。


俺なら、厚みを生かして上辺に打ち込むようなことを考えます。そのほうが白が主導権を握りにくいので。


白43からの荒らしに対して、黒46は強手。

白が正面から行くと、以下の例のような進行がありえます。

白も戦果としては小さくないのですが、4子局の碁でこのように単純に打つのは、下手が間違いにくい形となり、戦略的にはイマイチなので避けたものです。


白47の変化球に対して、部分的には黒48も受け方としては正しい形の1つですが、きっちり13-Qにつないでいるほうが良いでしょうね。

互先でも俺はそう打ちます。


白49以降の折衝は、黒も大きく間違った手は打ってないのですが、だいぶ白がうまくやりました。

ほんとは、黒62で14-Nに押さえて取りに行きたいのですが・・・

黒は5に手を戻さざるを得ず(中央の黒3子が取られてしまう)、白6のキリが手筋で・・・


ぐるぐるっと先手でシボられて、右辺の白を生きられて、右上の黒は全滅してしまいます。

なお、上の3図が合計22手の読みですが、これが第一勘の読みで10秒かからないくらいかと思います。

途中、分岐しそうなところが何か所かあるので、すべての変化を読もうとすると、30秒では厳しいかもしれませんが・・・

直観的には、黒の方がちょっと危なさそう。

たぶん、伊田くんも最低限の読みは入れた上で、直観的な判断で打ってるのかなと思います。(消費時間がわからないですが)


zenは(というよりモンテカルロベースの囲碁AI)「深く、正確に」読むことが苦手なので、ここまではたぶん読めてないと思うのですが、黒62は直観的に(?)これを避けたといえるでしょうか。

上記の黒ツブれコースから変化する分岐に入るよう、正面衝突する選択もあるっちゃあるんですけどね。



さて、黒62の局面で文字数を割いたのは理由があって、おそらく伊田くんはここで「いけるな」と思ったと思われます。

黒62は明らかに退いた手で、つまりそれは読めなかったことを端的に表している。

初対局の相手の力量をはかるのは難しいのですが、このとき尻尾をつかんだイメージですね。


白67や69~71まで機敏にキカし、白73までだいぶ差が詰まりました。


また、黒84がかなりひどそうな手。このレベルの打ち回しをしていて、この手だけちょっと違和感がある悪形です。

下辺の折衝は紆余曲折ありましたが、白123まで、右下の黒の包囲を突破して生きを確保しつつ、左辺、左下の黒石を取り込んで、かなり白が得をしました。

このあたりで、彼我の実力差を考えれば、もう逆転コースだな、と考えるところでしょう。


週刊碁には、白149で6-Rに切っていれば黒がつぶれていた、との記載があります。

想定される進行は以下の通り。


白11に切られて、どこか取られそう・・・?

ただ、愚形だけど黒3が成立しそう


とはいえ、形を崩されて、形勢は黒が悪そうである。


伊田くん、ここで興業的なことを考えた。

「ここで決めにいったら尺が余る。白151くらいでぼちぼちやって、僅差で勝とう」と。


この後のヨセは、zenがけっこうしっかり打ってる気がします。

最終局面は黒が5目くらい良いと思うので、伊田くん的には思いのほか差が縮まらなかったのではないかな。


まだ、指導碁感というか、手心を加えている感じがありますね。

トッププロに3子は、まだちょっと距離があるかなぁ。




さて、私や大橋拓文六段、千葉聡子さんとやっているインターネットラジオ「スペースマンでGO!」の第23回放送が2月20日(土)15時15分~16時30分のプチ拡大版で生放送致します。

ゲストはzenの開発チームである「Deep Zen」代表の加藤英樹さんと、外国籍特別枠で18年ぶりに日本棋院から入段したアンティ・トルマネン新初段のお二人。

zenとアンティ初段が13路でガチ勝負!?を行います。


俺は、ちょっと日本は寒くて体調崩し気味なので、台湾に行っております。。。

たぶん、トークは加藤さんに託すことになるでしょう。

がんばれレギュラー陣。




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