こんばんは。
井山くん、名人戦で高尾先生に3連敗を喫しました。
「井山、どうした」という声が聞こえてきます。
いろいろな憶測がありますが、1つ私の仮説を立ててみましょう。
「井山くん、自分の限界にもがく」です。
マイケル・レドモンド先生は4000年の囲碁の歴史の中で、
AlphaGoの登場を「第3の革命」と表現しました。
「第1の革命」は近代囲碁の祖と言われる本因坊道策。
「第2の革命」は昭和の碁聖と称された呉清源。
それに続くものだ、と。
井山くんは、国内最強の称号を、七冠制覇によって盤石のものとしました。
次なる目標が必要です。
順当に行けば「世界」が次の目標です。
しかし「第3の革命」が起きつつある(かもしれない)今、才能ある井山くんの
ような人間が、ただ人間相手に勝つためだけの碁を打つでしょうか?
人間の欲は高く。
時代の奔流に押し流されず、自らが本流になろうと考えてもおかしくありません。
つまり、これまでの常識を打ち破るほどの圧倒的な力を得たい、と思う。
高尾先生の好調も目につきますが、名人戦の3試合から井山くんの打った
印象的な流れをご紹介しましょう。
■第1局
白1と鷹揚にノビ、外勢を築く。
黒1のハネに手を抜き、白2と千両マガリ!
いずれも、部分的な損失は無視して、大局的な視点での価値を見出そうとしている、ように感じられます。
■第2局
上辺の黒の厚みを利用しての戦いかと思いきや、あたかもサバキのようなツケ。
上辺の白は生かし、黒地が凹んだとしても、下辺の白に狙いを定める。
図3はこれまでの常識では、下辺から黒の戦いを起こすことは望むべきことのように思えますが、逆を行くようにも思えます。
図4は、第1局目と同じく、とても骨太な考えで、大事の前の小事にはこだわらない、というようです。
■第3局
右下は黒の勢力かにありながら、白1~3と先制攻撃!
「相手の石数が多いところで戦う」「車の後押しをいとわない」など、これまでの常識では図れません。
私は、これらの1つ1つに意図を感じます。
これまでの常識を打ち破らんとする気概を。
結果がついてこないのはたまたまです。
それに、棋戦や賞金の軽重は、七冠を達成した井山くんにとっては、もはや些事でしょうから、名人戦の舞台ということもたまたまです。
今、井山くんは新しい何かを自分の内側から呼び起こそうと、必死に頑張っている・・・。
生みの苦しみにあえいでいる、ように見えて仕方ありません。
この陣痛がどれほどの時間がかかるかは、わかりませんが・・・。
中国の現在No.1と言われる柯潔(カケツ)さんも、ここ最近は、一時の猛威が鳴りを潜め、よく負けているようです。
あまり柯潔さんの碁は詳しくないのですが、本日幽玄の間で中継されていた国際棋戦「百霊杯決勝5番勝負」の第1局の内容を見ると、これまた見たことのない碁でした。
イ・セドル九段もAlphaGoとのチャレンジマッチ終了後にモチベーションが上がった、というコメントをしていました。
世界の第一人者にしかわからない閉塞感や、目標の喪失感があったのではないか、と私は想像しています。
井山くん、そして世界は今、もがきはじめたのではないか・・・
ふと、そんなことを思ったのでした。
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