前の記事の続きです。


■準決勝


私の白番です。




棋譜再生


114手完 白中押し勝ち


白30からの折衝で思わぬ変化。

軽い気持ちで白32と覗いたところ、黒33、35の切り返しが予想外でした。

勢い、つきやぶりましたが、さっと黒はかわし、黒45と隅を食ってきました。


図1 白ツブレ



白46では、この白1とつっぱりたいのはやまやまなのですが、黒2,4と切るのがうまく、黒10までユルミシチョウで白がツブレます。


したがって、相場は白1で黒4の場所に伸びるくらいなのですが、ちょっとそれだと物足りない・・・。

実戦の白46は、誘いの隙です。


黒47と、誘いを承知で仕掛けてきました。

こうなると、白60までは一本道。

原形と大いに異なり、上辺が白地に変じ、右辺の白の構えが黒に両断されました。


黒61~白64まで交換して力を溜めましたが、ここで黒65~67と白の根拠を奪ったのはやむを得ないところだったでしょうか。

白68から76まで左辺になだれ込んで流れは悪くないとみていました。


局後の検討では、黒83、白84の交換が左上の戦いの際に白に取ってプラスとなったので、余計だったとお相手の弁。


しかし、黒85からのデギリがなかなか厳しい。

上辺の白、かけつないでいる形もしっかりしているようにみえて、見た目よりもダメヅマリに陥っているので、白はしっかり受けておかないとあぶない。


白94では、当初以下のように打つ予定でした。


図2 確かな連絡



白1、黒2と交換しておけば、白3とケイマしても切られる心配はありません。(シチョウで取ることができる)


しかし、ちょっと読んでみたところ、単にケイマでもなんとかなりそうな気がしてきて・・・。


黒95から白3子を取りに来たところを、白98と中から動き出して、カウンターです。

中央の黒は、白が切った場合に手数は5手なので、この中から動き出した白石が6手になれば攻め合い勝ちになります。


図3 読み筋



黒1のオサエに対しては、白2とハネます。

黒3(白8のところ)の切りから絞れますが、白18まで上辺の黒との攻め合いで1手勝ち。

で、なんとか耐えているだろう…と思ったのですが、打った瞬間にはっと閃く。


図4-1 攻め合いなのにダメを詰めない



あれっ?これ外されたらどうするんだ・・・?


図4-2 白ツブレ



黒1に対して、手拍子で白2と出るのは悪手です。

白4と1子とっても、順番に詰められて白が1手負け。


図4-3 もっともシンプルな勝ち筋



白2と単に飛ぶのが正解です。

黒3には、白4とサガる(!)のが一番わかりやすく、黒からの策動の余地を防いでいます。


図4-4 黒、さらに抵抗するも



白2に対して、黒3がさらに最強の抵抗かと思います。しかし、白4と受け、白6が急所で白がやはり1手攻め合い勝ち。(詳細は省略)


後で検討してみれば、白の応手があったことがわかりましたが、実戦で黒1に飛ばれたら、動揺するだろうなぁ。

黒1に対して、うっかりその1路右に出る(図4-2)とすぐにつぶれるので、これはかなりこわい。


実戦は黒103とゆるんだので、白104と打って白の手数がまず6手に伸びました。

黒105から上辺の白のダメヅマリを衝きにきますが、白114まで何事もなく、ここで投了。


右上、左上の折衝とも、読みの力が試される局面が多く、短手数ながら、なかなかしんどい試合でした。