公衆電話ボックスの順番がなかなかまわってこない
 
 
 
安堵の涙を流すひと
 
何件も電話をかけなおすもつながらないひと
 
絶望で泣き崩れる人
 
 
 
ようやく順番がきて 自宅に・・・・
 
 
母上「どこにおるの? 何時間も連絡もせんと (切れ気味)」
 
   朝に電話つながってから 今 何時や思てる(さらにヒートアップ)」
 
 
暗くなってから そこそこ経ってるから午後7時くらいか・・・
 
 
 
母上に限らず 女って生き物は まあ こういうものだ
 
 
 
祖父と 母上の妹夫婦は軽傷ながらも
 
無事に長男夫婦のマンションに避難してようだ。
 
長男宅は北鈴蘭台 
 
怖々飛び込んだ 新神戸トンネル北側入り口のすぐ近くだ。
 
 
安否がわかったので帰路へ
 
動かない渋滞は もうあきらめて西へ
 
朝から燃え広がった火災がまだ燃えていた いたるところで・・
 
暗い空が赤くなるほどに
 
 
トンネル出口の近くで傾いていたビルは横倒しになっていた
 
 
怖いけどトンネルに入って ピューっと六甲山の北へ
 
朝に通ってきた道は神戸方面へ向かう車で動かない渋滞の列・・・
 
 
途中で 三木市内にある親父殿の墓によってみた
 
水門を照らした強力ライトをもって、外灯の無い墓地へ入る
 
親父殿の墓は 崩れることなく少しずれているだけだった
 
ズレを元通りに直して ようやく帰宅したのでした
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
祖父宅は幹線道路から幾筋か入ったところの住宅地にあります。
 
目印を失って迷って近辺をさまよう
 
が 付近一帯の木造家屋は原型を保っているものはなく 全壊
 
ようやくたどり着いた祖父宅も・・・
 
「・・・・・電話なんか 出れるわけない・・・・」
 
2階の屋根すら 面影なく 崩壊でした。
 
茫然と立ち尽くす
 
 
我に返り 瓦礫に上り 隙間を探して 掘り出そうとする
 
通りかかった人に
 
「ここの人 知りませんか?」
 
「わからん」
 
 
掘り出すうちに 気配が感じられない
 
 
 
徒歩で避難所となっているであろう小学校へ向かう
 
 
 携帯電話は不通になっていたので、公衆電話を探しながら歩く
 
途中 目につきにくい狭い道路にある商店の自動販売機は 
 
軒並み 破壊され こじ開けられていました
 
残念がら 通じる公衆電話はありませんでした
 
 
 
小学校は 多くの被災者であふれていました
 
校舎や体育館を探しましたが 見あたりません
 
出入口にはおびただしい数の貼り紙が貼ってあります
 
 
「○○さんへ 全員無事」
 
「○○は□□病院にいます」
 
1枚1枚見ていくも 情報はありませんでした
 
 
次は 幼稚園 中学校 と周っていくうちに
 
人の列を作っている公衆電話を見つけて最後尾に並ぶ
 
 
 
 
 
 
トンネルを抜けて街並みを見て
 
 
「  なんじゃコリャ???  」
 
 
火災の黒煙がいたるところで上がっている
 
傾いたり 横倒しになったビル
 
波打ち 亀裂まみれの道路
 
低空で飛び回るヘリコプター
 
 
のちに見る、テレビ画面で報道された光景を見て衝撃をうける
 
 
東へ
 
信号は全滅でジリジリしか動かない
 
道沿いの火災現場では、消防隊がいるものの水が出ない様子
 
幹線道路では たどり着けないと思い、横道に入る
 
木造の商店風建物は1階部分が潰れて車が下敷きに
 
いたるところで倒壊した建物が道路をふさいでいる
 
六甲山からは小さい川が何本も流れ出ているが
 
小さい橋はほとんどがダメージを受けている
 
大小様ざまな段差ができていて、川底に落ちている橋もあった
 
小さい段差は乗り越えたり 飛び越えたりして とにかく東へ・・・
 
 
火災現場や倒壊家屋で道をふさがれ、やむなく幹線道路へ また横道へを
 
繰り返して祖父宅付近へ
 
 
目印にしていた建物のほぼ全てが倒壊していて、道に迷う
 
近くで火災も発生してるようで 数か所で炎と煙が上がっている
 
 
トンネルに入ったのが午前10時ごろ  祖父宅にたどり着いたのが
 
午後3時ごろ 約5kmを5時間かかったのである
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「山崩れとかあるかも? 」
 
とか考えながら新神戸トンネルの入り口付近まで来ました。
 
 
何故だか トンネルの方へ向かう車はいませんが
 
閉鎖されてる様子は無さそうでした
 
 
ヒョイとハンドルを切ってトンネルへ向かう
 
料金所のブースには誰もいませんが、ガラスに貼り紙が
 
 
  災害発生 緊急事態につき無料 
 
 
「抜けれる 行ってしまえ」
 
 
新神戸トンネルは、六甲山を南北に貫く約10km弱の自動車専用道路で
 
三宮の東、新幹線の新神戸駅付近に出れます
 
 
六甲山は火山性の岩石 花崗岩 で出来ています
 
この付近で産出された石材は 御影石 とよばれます
 
 
いくら強固な岩盤とは言え、巨大地震にはどうなるかわかりません。
 
ローギヤードのフルクロス ガラスのミッションのBCレガシィーを
 
全開で加速させます
 
 
だって 怖いもん 早く抜けないと
 
 
窓も全開で周囲の音にも注意をして・・・
 
内張りなしの車内に発生する ミッションのギヤ鳴り
 
トンネル内に響き渡る  ラリータイヤの タイヤノイズ・・・
 
「これじゃ ダメじゃん」
 
少しペースダウンして 巡航
 
 
 
ゴゴゴゴゴ っと地鳴りがして 背筋が凍るような恐怖感を感じ
 
またアクセルを踏み込む
 
 
出口が近づいてきた   緩いカーブを2つほど
 
 
     光が見えた
 
 
10km弱のトンネルが なんと長く感じたことか
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
A局 「○○区●●で火災発生 死者□名 けが人△名」
 
B局 「○○区で阪神高速神戸線が××メートルにわたり倒壊」
 
C局 「阪急○○駅が崩壊 死者□名」
 
N局 「○○区で高層ビルが横倒し 」
 
D局 「余震が頻繁に起きてます。注意してください」
 
 
 
どのラジオ局でも広範囲に被害がでているのを伝えてました。
 
 
 
でも  高速道路が倒れるか? 駅舎が崩落? 横倒しのビル????
 
 
 
 
東に向かう国道250号がノロノロの渋滞になってきました。
 
脇道をワープして国道2号線へ・・・
 
2号線はジリジリの渋滞に なってきたところで携帯電話が鳴る
 
 
母「神戸のおじいちゃんのとこ、電話何回しても出んのや。 見て来て」
 
 
 
どのルートで行こうか?  海側がダメやから 北回りで行こう
 
 
加古川市内に入ると、古い住宅の瓦屋根が裂けていたり
 
古いブロック塀が倒れていたり・・
 
 
三木市内に入ると 倒壊してる住宅もチラホラ見かけて
 
瓦屋根の住宅は ほぼ全てが損傷していました。
 
 
神戸市北区 吞吐ダム周辺に来ると 山肌が所どころ崩れてたり
 
走行中にも余震の揺れが感じとれるようになってきました
 
 
ラジオから流れる 死傷者の数もドンドン増えていきました。
 
 
姫路を出発して約1時間後 
 
六甲山地の北側の 新神戸トンネル入り口に到達しました。
 
 
さてどうしようか?  祖父の家は灘区 阪急六甲駅とJR六甲道駅の間
 
 
西へ向かうと 須磨方面すごい遠回りになります
 
東へ向かうと有馬 やはり遠回り
 
 
六甲山を登り428を下りるか再度山あたりにおりるか? 表六甲を下るか?