「明日はこの間買ったカップ付きのワンピースを着て来てね」



おれは前の日の電話でそう話した。そして



「もちろんノーパンでね」 そう付け加えた。



カップ付きのワンピース=ノーブラ + ノーパン 



=全裸にワンピースのみで 某大型ショッピングモールへ行こうといういわゆるノーパンノーブラデートだ。



カップ付きなので厳密にはノーブラではないが 



ち○びが丸分かりでは気が気でないという彼女の申立てにこれならいいだろうと妥協した。



当日 待ち合わせの本屋で彼女を遠目で観察する。



一見 よくありがちな普通のワンピースを着た女。



膝上20㎝ほどで身長の小さい彼女には結構ギリギリくらいか。



携帯で指令を出してみた。



  「携帯を持ったまま一番上の棚に手を伸ばして本を取って」 「うん」



手を伸ばすが裾からはギリギリ見えないくらいだ。



  「携帯切っていいから両手でそのまま元に戻して」  「うん」



背伸びをして本を戻そうと両手を上げた瞬間 チラリと黒いものが見えた。



彼女を呼び寄せ 「今 黒いの 見えたよ」と伝えた。



彼女はあたりを見回した。



  「大丈夫 誰も気づいてないよ」



「ホントに?」 「うん」



本当は おれとは反対側にじっと見ていた少年がいたが ここはあえて言わなかった。



  「じゃ いこっか」 車に乗り 走りだした。