お久しぶりです。
最近プライベートが忙しく、ずっと投稿できていませんでした。三日坊主になっていましたね。

でも今日は、やりたいことがまるで手につかなくなってしまいました。
その理由に関わることを、誰にも話せずに自分の中で燻っている思いを言葉にしてみます。

当てはまらない方もいらっしゃると思います。考えを押し付けるつもりはありません。こんな人もいる、ということだけでも知っていただけたら幸いです。



タイトルの通り、認知症の話です。
本当は詳しい説明をした方が、読んでいる方からすると分かりやすいし、感情移入もしやすいかと思います。
とはいえ、うっかりネットで家族の誰かにブログを見つけられないとも限りません。なので、詳しい説明は避けたいと思います。



認知症の方は、症状の波が一日の中で変動することがあります。すごく調子が良くて誰とでもにこにこ話をしている時もあれば、怖い顔であることないこと言う時もあります。


それに加えて、自分を抑制することも難しくなります。自分達は普段、家族とどんなに激しい喧嘩をしても、言ってはいけない言葉まではほとんど言わないと思います。

本能的に言わない方がいいと、言えば取り返しがつかなくなるかもしれないと、自分を自分で止めることができるからです。

その抑制が難しくなると、いわゆる暴言に繋がります。特に家族には遠慮が要らない分、そういう言葉も出てきやすいのかもしれません。

暴言は、言われた方も傷付きます。
家庭での場合、ターゲットになるのは大概、その人の面倒を誰よりもみている方だと思います。
きっと、ご本人のことを思って色々と言ってくれるからでしょう。




ここまで読んでいただいた方の中には、自分も今同じ立場だという方もいると思います。もしかしたら、今は関係ないという方もいるかもしれません。
そんな方にも、お伝えしておきたいことがあります。



まずは、認知症の方の面倒を一番見てくれている方。
その方は、本当に一生懸命です。とても頑張っているし、必死だと思います。

苦労しているとは、噯にも出さないかもしれません。でも、実際は大変なことがほとんどです。自分や家族のことにプラスして、その人のためにしなければならないことが多々あるからです。

普段の生活では分からないかもしれません。ですが、見えないところでもたくさん頑張っています。
誰よりも大変で、誰よりも辛いと思います。だけど、誰よりもその人のことを考えていると思います。



次に、認知症を抱えているご本人です。
一見すると、何でもすぐ忘れるから大丈夫そうに見えるかもしれません。

ですが、どうやらふとした時に、自分がおかしくなってきていることに気付くこともあるようです。おかしさを自覚する瞬間というのが、確かにあるようです。

その感覚は、きっと恐ろしいものだと思います。知らない間にどんどん自分がおかしくなっていくと分かった時の気持ちは、正直に言えば計り知れません。

それに何より、忘れてしまうからこその混乱もあります。何故そんなことを言われるのか、どうしてそこへ行かなければならないのか。
分からなければ、不安になります。自分達と同じです。
もしかすると、認知症の人がたまに強く反抗するのは、分からないことへの不安から来ているのかもしれません。



最後に、上記2人のそばにいる人です。主に家族になるかと思います。
強い言い方にはなりますが、自分は知らない、関係ない、では済まされません。
今回の一件で、痛いほどそれを感じました。

一番近くで面倒を見ている人も、人間です。いくら相手が認知症だと頭では理解していても、心はどうしても反応します。口汚い言葉は、言われれば当然傷付きます。ストレスになります。それを一番受けているのは、面倒を見ている人です。

面倒を見ている人が暴言を吐かれていたら、そばにいる人が本人を宥めてください。面倒を見ている人が言っても聞き入れない場面は多くあります。

事が落ち着いたら、暴言を吐かれた人の話も聞いてください。きっと辛かったと思います。聞いてもらえるだけでも、多少心が軽くなるそうです。

暴言を吐かれた人が言われて辛かったこと、されて嫌だったことは、忘れないでください。覚えていてくれる人の存在は、大きな支えになります。

普段から、2人の様子を見ていてください。喧嘩にならないようにブレーキをかけられるのは、そばにいる人だけです。

面倒を見ている人を支えるのは、周りにいる人の役目です。多分きっと、責任です。
認知症の方の面倒は、ひとりではみられません。周りの人の協力が必須です。その協力が心を支えます。




非常に長くなりましたが、自分もだいぶ落ち着きました。
家庭によって、その対応は様々あると思います。もしも良策があれば教えてください。

これを書くにあたり、一連の出来事を思い出すことも多くありました。一番辛かったのは、認知症の本人が言った、私は頭がおかしくなってるから、という言葉でした。今思い出しても、胸が苦しい気がします。



読んでくださった方、ありがとうございました。


おしまい。