翌日、ぺぺは自分の過去を打ち明けました。
自分が産まれ育った村が襲われ壊滅したこと、そしてお城の王に拾われ養子になったこと。
だけど、ぺぺだけが苦しんでいるんじゃない、みんなどこかで苦しんでいることをみんなから聞き、みんなで助けあいながら、旅を続けることをぺぺは誓いました。
そして、その日の夜。
サーラとぺぺは、昨日の話の続きをしました。
お互いに支えあいながら、やっていきたいと、ぺぺはサーラに改めて気持ちを打ち明けました。
サーラも、それは同じ気持ちでした。
ぺぺは、こんなことも打ち明けました。
ぺぺ「今朝話していたら、最初は弱みを人に見せることが怖かったんだけど、思いきって打ち明けるのは、悪いことじゃないんだなって。
そう感じたとき、改めてサーラに気持ちを確かめたくなったんだ。」
サーラ「実はね……
私も、そうなの。
ぺぺの話を聞いていて、この人の気持ちなら受け入れてもいいかなって。」
ぺぺ「サーラ。」
2人は、気持ちを確かめあうことが出来ました。
そして、旅を続けていきましたが、みんなにとってとても辛い出来事が起きました。
アロクが、邪悪なものに倒されてしまいました。
この時、サーラもぺぺもお互いを失いたくない、そしてこんな悲しみが起きないように、はやく平和を取り戻さないとと、強い気持ちを胸に秘めました。
その後も、ぺぺが大火傷を負ったり、ゼルベルクが左腕を失ったりしましたが、最後はクロウドを打ち負かし、平和を取り戻しました。
ぺぺ「サーラ、クロウドと戦ってるときに、何を考えてた。」
サーラ「みんなの平和を願い、そして……ぺぺと共に帰りたい、と。
ぺぺは。」
ぺぺ「同じことを考えてた。アロクの分まで、今を生きる。そして、サーラと共に……生きる。」
ぺぺ「サーラ、一緒に来てくれないか。僕の故郷に。」
サーラ「…だけど。」
ぺぺ「大丈夫、僕がいるから。」
サーラ「……そうだね。」
ぺぺは、城に戻りましたが、不幸が待っていました。王が亡くなったのです。
そして、暫く考えたのち、自らが王になり、妃にサーラを迎えると。
サーラは、すごく戸惑いと不安がありましたが、ぺぺを愛する気持ちに、嘘はありません。
こうして、2人は城の王と妃になりました。
その後に数々の困難がありましたが、2人の幸せは人々のこころを豊かに、してくれました。
-完-
※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。