妄想劇場 ~ぺぺの予言書番外編 ぺぺの恋⑤~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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翌日、ぺぺは自分の過去を打ち明けました。
自分が産まれ育った村が襲われ壊滅したこと、そしてお城の王に拾われ養子になったこと。


だけど、ぺぺだけが苦しんでいるんじゃない、みんなどこかで苦しんでいることをみんなから聞き、みんなで助けあいながら、旅を続けることをぺぺは誓いました。


そして、その日の夜。
サーラとぺぺは、昨日の話の続きをしました。
お互いに支えあいながら、やっていきたいと、ぺぺはサーラに改めて気持ちを打ち明けました。
サーラも、それは同じ気持ちでした。


ぺぺは、こんなことも打ち明けました。


ぺぺ「今朝話していたら、最初は弱みを人に見せることが怖かったんだけど、思いきって打ち明けるのは、悪いことじゃないんだなって。
そう感じたとき、改めてサーラに気持ちを確かめたくなったんだ。」


サーラ「実はね……


私も、そうなの。
ぺぺの話を聞いていて、この人の気持ちなら受け入れてもいいかなって。」


ぺぺ「サーラ。」


2人は、気持ちを確かめあうことが出来ました。


そして、旅を続けていきましたが、みんなにとってとても辛い出来事が起きました。


アロクが、邪悪なものに倒されてしまいました。
この時、サーラもぺぺもお互いを失いたくない、そしてこんな悲しみが起きないように、はやく平和を取り戻さないとと、強い気持ちを胸に秘めました。


その後も、ぺぺが大火傷を負ったり、ゼルベルクが左腕を失ったりしましたが、最後はクロウドを打ち負かし、平和を取り戻しました。


ぺぺ「サーラ、クロウドと戦ってるときに、何を考えてた。」


サーラ「みんなの平和を願い、そして……ぺぺと共に帰りたい、と。



ぺぺは。」


ぺぺ「同じことを考えてた。アロクの分まで、今を生きる。そして、サーラと共に……生きる。」


ぺぺ「サーラ、一緒に来てくれないか。僕の故郷に。」


サーラ「…だけど。」


ぺぺ「大丈夫、僕がいるから。」


サーラ「……そうだね。」

ぺぺは、城に戻りましたが、不幸が待っていました。王が亡くなったのです。
そして、暫く考えたのち、自らが王になり、妃にサーラを迎えると。
サーラは、すごく戸惑いと不安がありましたが、ぺぺを愛する気持ちに、嘘はありません。


こうして、2人は城の王と妃になりました。


その後に数々の困難がありましたが、2人の幸せは人々のこころを豊かに、してくれました。




-完-







※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。