妄想劇場 ~ぺぺの予言書番外編 ぺぺの恋④~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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その後2人は、特にお互いを意識しないでいました。というより、あえて意識しないようにしていました。

しかし、そんなある日、ある出来事が起きました。
ぺぺは、戦いの途中で、逃げました。
トラウマの影響と、人間から出てきたかげは、倒されると人間も死んでしまうという事実。
さらに、それでも戦い続ける仲間たち。
全てから、逃げ出したくなり逃げました。
気が付いたら、ぺぺは走っていました。必死で、ひたすら走ってました。
そして、段々足を止めだし、虚ろな目で空を見ていました。歩きながら空を見上げ、そして岩にもたれかかりました。


それから、暫くして仲間がぺぺを発見しました。


ぺぺは、


「暫く、ひとりにしてほしい。」


そういうと、みんなと距離を置きました。
みんなは、少し離れたところに、テントを張り一夜を明かすことにしました。


夜中、テントから誰かが出てきました。
サーラでした。


そして、ぺぺのところへ行くと、


「隣にすわっていい?」


そういうと、ぺぺの隣に座りました。


暫く、2人の間に静寂が流れました。
そして、サーラから口を開きました。


サーラ「ねぇ、ぺぺ。


みんなが冷酷に見えたかもしれないけど、みんなとても怖かったのよ。


平然と倒してるように見えたけど、みんなもあれを見てから、斬ったりする直前には目をつぶっているわ。」


ぺぺ「…………。」


サーラ「それはやはり、怖いからなの。ぺぺだけじゃないの。」


ぺぺ「…………サーラ。


また明日に、自分から話すよ。サーラが言ったこともそうだけど、僕は引きずってることがあるんだ。」


サーラ「……分かった。じゃあ、話題を変えるわ。



ねえ、ぺぺ。


私、全てを受け入れられる訳じゃないけど、ちょっとずついろんな事を、認められるようになりたいの。」

ぺぺは、サーラの方を向きました。


サーラ「その……ちょっとずつでいいから、ぺぺの力になりたいの。


もっと………


何ていうのかな。



精神的に支えたいというか。」


ぺぺ「サーラ……。


ねぇ、悪いけど、この話の続きは、明日でいいかな。」


サーラ「あ、ごめんなさい。私、少し無神経だったね。」


ぺぺ「とにかく、今日はひとりでいたいんだ。一晩だけ。」


サーラ「分かった。


お休みなさい。」


ぺぺ「おやすみ。」


そして、夜が明けました。




※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。