ゼルベルグは、よけるタイミングが遅れ、左腕が吹っ飛びました。
ゼルベルグ「ぐああぁーーーー!」
ぺぺ「サーラ、何とかならないの?」
サーラ「無理だよ。傷なら治せるけど、離れたものはくっつけられないよ。」
ゼルベルグ「き、気に……する…な。
このくらいで…、平和を取り戻せるなら、どうってことないよ……。」
クロウド「くくくっ、俺の足を傷つけた報いだ。
剣も返してやるよ。」
クロウドはそういいながら、ゼルベルグに向けて物凄い勢いで、投げ返した。
ぺぺ「危ない!」
間一髪で、ぺぺはゼルベルグを助けました。
ゼルベルグ「すまない、足手まといになって。」
ぺぺ「気にするな、ゼルベルグ。みんなで、いくぞ。」
ぺぺはそういうと、剣を抜き構えた。そこに、サーラ、ゼルベルグも気持ちを込めていきました。
剣は、眩くひかりだし、目も当てられないくらい、眩しくなっていった。
3人一斉にクロウドに向かって、走りながら剣を突きだしていった。
眩い光が、クロウドに向けて、放たれた。
クロウド「ぬおおぉーーーー!」
眩い光が、フロア1面に広がりました。
クロウド「お、おのれぇぇぇ!」
ぺぺたちも、目が開けてられません。
そのくらい眩しい光が、フロアを包みこんでいました。
暫くして光が消えると、そこにはクロウドの姿は、ありませんでした。
ぺぺ「終わったか。これで、終わったのか。」
ゼルベルグ「いろいろ攻撃を仕掛けてきたわりには、最後はあっけなかったな。」
サーラ「でも……
何か気になる…。」
サーラは、辺りに気を張りました。
静寂の中に、何かを感じているようです。
と、突然暗闇から、剣が突きでてきました。
サーラは、危ういところで剣をかわしました。
サーラ「2人とも、気を付けて!」
ぺぺとゼルベルグも、剣を構え周囲を警戒しました。
ゼルベルグ「つあっ!」
ゼルベルグの足を、剣がかすめました。
ぺぺ「こうなったら。
火の力を司るものよ。我にその力を与えたまえ。」
ぺぺは、自分達の周りを囲うように、火の壁を作り出しました。
そして、暫くして天井に向けても、火を放ちました。
ぺぺ「手応えなしか。」
しかし、急に火の壁がどんどん狭(せば)まってきました。
ぺぺ「どうなってるんだ。このままでは、まずい。
水の力を司るものよ。我にその力を与えたまえ。」
何とか、火の壁を消しましたが、その瞬間剣が背後から切りつけてきました。
ぺぺ「うぐああぁーーーー!」
ぺぺの背中が大きく、開いていました。
サーラは、すぐに涙で傷を癒しました。
すると、それを察知したのか、今度はサーラに切りかかってきました。
暗闇から、サーラの左横から剣が出てきて、脇腹を突き刺そうとしました。
今度は、少し反応が遅れ、脇腹が少し口を開きました。
ぺぺ「サーラ、大丈夫か。傷を癒せ。」
サーラ「自分では、癒せないのよ。」
ゼルベルグ「クソッ、どうすればいいんだ。」
闇に紛れたクロウドを見極められない3人は、苛立ちを隠せませんでした。
※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。