妄想劇場 ~ぺぺの予言書⑱ 苦戦~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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邪悪なものは、ものすごい早さで体を元に戻しながら、剣をゼルベルグめがけて、飛ばしました。


ぺぺ「ゼルベルグ、危ない!」


そう言うと、ぺぺは、ゼルベルグめがけて、全力で突進しました。


「ドスッ!



ぐ、ぐうぅ。」


ぺぺは、右腕を抑えました。


ゼルベルグ「ぺぺ!」


ぺぺ「だ、だいじょうぶ…。」


しかし、すごい勢いでぺぺの右腕に刺さったので、剣が貫通していました。


ゼルベルグ「お、お前、右腕駄目じゃないのか。」


ぺぺ「世界を救うのに、右腕くらい何だ。


なんともないさ。」


サーラ「ぺぺ…


ごめんなさい、腕に刺さってる剣を抜いていい?」


ぺぺ「………?」


サーラ「ゼルベルグ、お願い。」


ゼルベルグ「いいのか、ぺぺ。」


ぺぺ「ああ、いいけど。


先に、邪悪なものを倒さないと。」


邪悪なものは、すでに次の攻撃体制になっていました。


「バチーン!」


アロクが、邪悪なものの攻撃を受け止めました。


アロク「俺が、食い止めてる間に、早く剣を抜け!」

ゼルベルグ「すまない、アロク。」


ゼルベルグ「ぺぺ、覚悟はいいか。」


ぺぺ「ああ。」


ゼルベルグは、力いっぱい剣を抜き始めました。


ぺぺ「うわああぁ~


ぐぐぐっ



ぐおおぉあああぁ~~~。」


ぺぺの右腕からゆっくりと剣が抜かれました。


ゼルベルグ「ぺぺ、だいじょうぶか?」


ぺぺは、痛みのあまり、気絶していました。


サーラ「今のうちに、やるわ。」


ゼルベルグ「なにを…。」

サーラは、目をゆっくり閉じると、ゆっくり目を開け、傷口に涙を落としました。
1滴、2滴、3滴…。
涙を落とすたびに、傷口が塞がってきました。


サーラ「ぺぺ、ぺぺ、だいじょうぶ?目を開けて。」

ぺぺは、意識を取り戻し、ゆっくりと目を開けました。


ぺぺ「あれ?僕は一体?」

サーラ「剣を抜いて、気絶したのよ。」


ぺぺ「ああ、そうだ!



あれ?腕に傷がない…。」

サーラ「私が治したのよ。」


ぺぺ「サーラ、ありがとう。」


アロク「……遅いよ。


なんとか持ち堪えたけど


きついよ…。」


ぺぺ「ありがとう、アロク。」


アロクは、ぺぺが傷を治しているあいだに、なんとか耐えていました。


ぺぺ「よし、反撃だ!」


ぺぺは、腰元の剣を抜き、思いを込めました。
剣は、輝きを増していきました。


そして、邪悪なものに向かっていきました。


邪悪なもの「ふっ、どんなものを持ってこようと、俺には勝てない。」


ぺぺは、邪悪なものの体の中心に向かっていき、剣を突き出していきました。
邪悪なものは、ぺぺごと自分の体で包みこみ、握り潰すような感じにしてきました。
しかし、ぺぺは勇士の剣で邪悪なものの体を、貫きました。


邪悪なもの「ぎゃあーーー。」


さらにぺぺは、そこから上に向かって剣を振るようにして、斬っていきました。

邪悪なもの「くそーーー、負けるとは……。」


しかし、ぺぺたちはかなり苦戦しました。


ぺぺ「まだ先があるのに、こんなんで大丈夫だろうか。」


ゼルベルグ「もっと手強い敵が、待ち受けているかもな。」


サーラ「でも、もうここまで来たからには、何が何でも平和を取り戻しましょ。」


アロク「もう、前に進むしかないぜ。」


ぺぺ「ああ、次へ行くか。」


ぺぺたちは、次へ進みました。






※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。