ぺぺは、一人でいろいろと考えていました。
自分のトラウマに勝てることが出来るだろうか、旅を続けられるだろうか、国は無事だろうか。
頭の中で、思いがグルグル回っていました。
「でも、旅を続けるしかない。」
ぺぺは、そう思うようになりました。
次の日、ぺぺはみんなのところに行きました。
サーラ「………ぺぺ。」
ぺぺ「うん、まだ不安はたくさんあるけど、もう逃げない。
みんな、支えてくれますか?」
アロク「もちろん!お前が嫌だって言っても、支えるさ。」
ぺぺ「ありがとう、アロク。
ありがとう。」
ゼルベルグ「さあ、旅を続けるぞ。」
ぺぺ「うん、みんな…ありがとう。」
ゼルベルグ「ぺぺ、1つ俺は、気になってるところがあるんだ。」
ぺぺ「気になってるところ?」
ゼルベルグ「ああ、黒山って聞いたことないか。」
アロク「俺、あるぞ。あの不気味な山だろ。」
ゼルベルグ「なぜかそこの岩肌は真っ黒で、木々も育たない岩山のことなんだ。」
アロク「そこは、黒い雨が降るとか降らないとか。」
ゼルベルグ「ああ、それは、あくまでも噂だけどな。とにかく、そこが怪しいとにらんでるんだ。」
ぺぺ「だったら、一度行ってみようよ。確かめないと分からないし。」
ゼルベルグ「ああ、そうだな。ただし、その前に準備をしないとな。」
ぺぺ「?」
ゼルベルグ「そこへ行く前に、広大な砂漠があるんだ。そう簡単には、越えられない。だから、水や食糧を持っていかないとな。
どこか、近くに街か村があればいいが。」
アロク「もしかしたら、俺たちのことを察知して……。」
ぺぺ「可能性はあるね。急ごう。」
一行は、黒山を目指して、旅を再開しました。
※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。