妄想劇場 ~ぺぺの予言書⑮ 再開~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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何でも綴りたいことを綴っています。

ぺぺは、一人でいろいろと考えていました。
自分のトラウマに勝てることが出来るだろうか、旅を続けられるだろうか、国は無事だろうか。
頭の中で、思いがグルグル回っていました。


「でも、旅を続けるしかない。」


ぺぺは、そう思うようになりました。


次の日、ぺぺはみんなのところに行きました。


サーラ「………ぺぺ。」


ぺぺ「うん、まだ不安はたくさんあるけど、もう逃げない。


みんな、支えてくれますか?」


アロク「もちろん!お前が嫌だって言っても、支えるさ。」


ぺぺ「ありがとう、アロク。


ありがとう。」


ゼルベルグ「さあ、旅を続けるぞ。」


ぺぺ「うん、みんな…ありがとう。」


ゼルベルグ「ぺぺ、1つ俺は、気になってるところがあるんだ。」


ぺぺ「気になってるところ?」


ゼルベルグ「ああ、黒山って聞いたことないか。」


アロク「俺、あるぞ。あの不気味な山だろ。」


ゼルベルグ「なぜかそこの岩肌は真っ黒で、木々も育たない岩山のことなんだ。」


アロク「そこは、黒い雨が降るとか降らないとか。」

ゼルベルグ「ああ、それは、あくまでも噂だけどな。とにかく、そこが怪しいとにらんでるんだ。」


ぺぺ「だったら、一度行ってみようよ。確かめないと分からないし。」


ゼルベルグ「ああ、そうだな。ただし、その前に準備をしないとな。」


ぺぺ「?」


ゼルベルグ「そこへ行く前に、広大な砂漠があるんだ。そう簡単には、越えられない。だから、水や食糧を持っていかないとな。


どこか、近くに街か村があればいいが。」


アロク「もしかしたら、俺たちのことを察知して……。」


ぺぺ「可能性はあるね。急ごう。」


一行は、黒山を目指して、旅を再開しました。






※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。