部下1「手筈が整いました。」
?「よし、早速、実験といくぞ。」
部下1「ははっ。」
とある、薄暗い場所で、ある実験が行われようとしています。
?「おう、悪そうなやつだな。上等だ。」
捕えられたもの「離せ!離せ!コノヤロー!チキショー!」
?「おい、そいつをもっと動かないようにしろ。」
部下2「ははっ。」
そう言うと、捕えた人間の胴体まで縛り付け、動けなくしました。
捕えられたもの「離せ!コノヤロー!ぶっ殺してやる!」
?「いくぞ。」
そういうと、捕えられたものに掌を向け、何やら訳の分からない言葉を唱え始めました。
唱え終わると、捕えられたものは、ピクリとも動きません。
すると、捕えられたものから、“黒いもの”が出てきました。
?「よし、やっと成功だな。
フフフ、やっとこの呪文が完成したぞ!」
部下3「クックック、これで世界征服に前進しましたね。クロウド様。」
クロウド「よし、もっと汚れた人間を集めよ。汚れた人間ほど、邪悪な“かげ”が出るからな。」
クロウドは、人間から“かげ”というものを、引き出していました。
クロウド「“かげ”よ。人間から、同志をどんどん増やせ。」
クロウドは、とんでもないことを、行い始めました。人間から、“かげ”を引き出し、黒に染めようとしています。
“かげ”とは、人間が持っている“汚い”部分を実体化したものです。“かげ”は、上級になると、人間になりすまし、人間から“かげ”を引き出そうとします。
しかし、赤子、純粋な子供からは、“かげ”は引き出されません。
一方、そんなことがあるとも知らない、ぺぺ一行は洞窟をあとにし、旅を始めました。
邪悪なものを倒しながら、とにかく進みました。
アロク「なあ、ぺぺ。いい加減、疲れてきたよなあ。」
ぺぺ「アロク、そんなこと言うなよ。
邪悪なものたちを倒さないと、街や村は愚か、城までも壊されかねないし。」
アロク「分かってるよ。ちょっと言ってみただけだよ。」
ゼルベルグ「でも、次の街で休むか。もう洞窟を出てから、5日も経つしな。」
ぺぺ「そうだね、次のところで休もう。」
しかし、このあと、ぺぺたちにとんでもない敵が立ちはだかりました。
※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。