妄想劇場 ~ぺぺの予言書⑧ 掟と新たな仲間~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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次の日、朝食後、一行は街を散策することにしました。


街の端っこに、何やら雰囲気の怪しげな店がありました。


アロク「ぺぺ、こんな店、入らない方がいいぜ。絶対に無事で出てこれないから。


って、おい。


サーラ、ちょっと待っててくれ、すぐに戻るから。」

サーラ「あっ……。2人とも行っちゃった。」


店の中は薄暗く、ちらほらと客はいるようだ。


店員「お前ら、いくつだ。ここは、18以下は入店禁止だ。」


アロク「何の店なんだよ、ここは。」


店員「ここは、賭場だ。」

アロク「の、割には、何にもしてないじゃないか。」

店員「いいから、帰れ!」

2人は、店から追い出されました。


アロク「ぺぺ、だから入るの止めようって言ったのに。」


ぺぺ「……うん。何だか、覗いてみたくなったんだよ。」


と、店の中から、1人客が出てきました。


客「おい、そこの!」


アロク「俺たちのことか。」


客「そうだ。」


アロク「何か用ですか。」

そういうと、客は懐から予言書を取り出した。


ぺぺ&アロク「あ!」


客「予言書に書いてあったんだ。君達に会うってね。」


アロク「あっと、それ以上は禁句だよ。」


客「ああ、分かってる。」

ぺぺ「何?何?」


アロク「ぺぺ、何もしらないのか?」


ぺぺ「何が?」


アロク「何も聞いてないのか。


予言書の掟というか、決まりというか。



予言書に書いてあることは、他人には口にしないって。」


ぺぺ「言ってしまうと、どうなるの?」


客「一生、予言書を持つことを禁じられるほか、自分の能力も使えなくなる。


まあ、持つものだけだけどな。」


アロク「それはそうと、あなたの名前は?」


客「ああ、俺はゼルベルグ。俺は、呪文は唱えないが、剣術と棒術を使う。」


そういって、ゼルベルグは少し“かた”を見せてくれた。


一行は、もう一晩街にとどまってから、旅を続けることにしました。







※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。