命の残り火を燃やす季節に…
花はかげろう 冬は気まぐれ
~北国の小さな庭から~
雪は降りましたが・・・・
最後まで散らないで冬空を彩ります。
※早く散るモミジもあります。
そんな休日に
ムスカリタワーを作り直しました。
上が新、下が旧。
本当はもう少し野趣味がある籠にしたかったのですが…
(太い蔓がニューンと巻いていたり…)
見つけられなかったので妥協しました。
熊が出るので、山に取りに行けないのです
ちょっと小さいのですが、そこは目をつぶりましょう。
葉っぱは枯れたのに、まだ咲いています。
トリカブトというと
「えっ、植えていいの?!」
と思われますが
これは山梨のハーブ園から取り寄せた園芸種です。
日本ではあまり植えられていませんが
花がきれいなので、英国では品種改良が盛んです。
毒と言えばエンゼルトランペットもスズランも水仙も毒がありますしね。
キョウチクトウの毒も有名です。
ごく身近なものでは紫陽花。
毒があるため料理に葉っぱを添えて盛るのは論外です。
オモトも実が赤くなってきました。
鳥に見つかるとあっという間になくなってしまうので
ミツカリマセンヨウニとハラハラドキドキです。
菊は霜が降りても雪が降っても
最後まで咲き続けますね。
アッパレです。
トウガラシはもう終わりでしょう・・・
軒下に置いているのでまだ無事ですが
そうでなければ霜にやられていました。
山アジサイの藍姫ちゃん。
同じく紫陽花のミズナギドリです。
鉢を土に埋め、根元に敷き藁をしました。
敷き藁が結構なお値段で(´;ω;`)ウッ…
チューリップの球根セットをいくつか買えるくらい!
で、足りない鉢には水苔を使いました。
宿根イベリスは近年北国でも冬を越してくれます。
温暖化のおかげです。
これも今年最後の花でしょう。
よくよく見ると
まだポツポツ咲いているものが。
ロベリアってはかなげなように見えて強いんですね。
チェリーセージは冬を越せないため、当地では一年草扱いです。
雪が降っても負けずに
最後の最後まで咲き続ける強さはどこから来るのでしょうか。
たとえ明日命が尽きようとも
生き切ってやろうとする姿勢は人間も見習わなくてはと思います。
人間のほうが明日を思い患い、生きることに無気力になり、
早くあきらめてしまうことがあります。
生態系の頂点にいるはずの人間が植物よりも弱い部分があるのです。
『夜と霧』の著者、ヴィクトール・フランクルは
第二次世界大戦のホロコーストの生存者でした。
未来に希望を思い描き、それを見失うことがなかった人が生き残りました。
そして繊細な性質の人間がしばしば頑丈な身体の人々よりも
収容所生活をよりよく耐え得たそうです。
ロベリアが過酷な環境を耐えていられたのは
豊かな精神世界を持っていたからなのかもしれませんね。
人間には感知できない豊かな精神世界を
植物が持っていても不思議ではありません。
状況に押しつぶされない、内的な豊かな扉が開かれている時
肉体的ではなく精神的な強さに輝けるのかなと思いました。
堂々と最後まで咲く。
命が輝く季節の際で、
私はただただ残り火のような花の美しさに感動しています。



















