昨日の「ワルイコ集まれ」でサヘル・ローズさん。難民出自の彼女だから、その話は避けては通れないだろうとは思っていたが、子ども向け番組とは思えないほどガチリアルな話で、今思い出しても涙腺が緩むのを抑えきれないほど悲しい話。しかし、子どもたちの前で時折り涙を見せながらも笑顔で語りかける姿は、これまでの戦争語りの数倍リアルだった。
なんと言うか、戦争を死んだ人や破壊された街の中の状況説明ではなく、子ども時代の心の傷をストレートにさらけ出していたのがあまりにリアルだった。
基本的に戦争は領土問題だ。日常的にはほとんど意識されない国土。私たちの生活は、そのようなものが大事なのだろうか。彼女は、大人たちが戦争にかまけて誰も気にかけてくれることがない中で、初めて受け入れてくれた大人が現れたことで、こうして生きる希望を見出し、日本で活躍されている。
一番大事なのは土地じゃない。自分を見守ってくれる人だ。大切な人となら、領土なんて本当にこだわるべきポイントじゃない。だから私は戦争や災害にあったら、躊躇なく逃げろ、と言ってきた。イスラエルパレスチナでは宗教問題もからむが、神様よりもまずは人ではないか。
優先順位がおかしくなっている、と、パレスチナやウクライナを見てると思う。子どもたちの視点で、守ってくれる人が一番大切、ということを理解すれば、争う上で言われる「正義」なんて嘘くさい。イスラエルはホロコーストで経験したことを隣の民族に味あわせていることに全くもって狂っているとしか思えないし、ウクライナも、民主主義の戦い、というのはカッコいいが、それが戦争を続けていい理由にはならない。ロシアが次々と反対勢力を毒殺するほど独善的な振る舞いは常に批判すべきだが、ウクライナ市民もまた同じ穴のむしろで兵器を手にして良いのか。
子どもたちの平穏を考えたら、いかなる理由であっても、争いのほこをおさめるべきだ、と、ウクライナ侵攻2周年経って、あらためて訴えたい。