・もう1つの和製キッズエンタメサブカルチャー
 「ひょっこりひょうたん島」の時代から現在のニャンちゅうやコレナンデ商会に至るまで、Eテレのキッズ番組で重要な役割を果たしている。
 映像に実在の人間を使わない点ではアニメと共通するが、アニメが映像の時代(ディズニーがその原点)から始まったものであるのに対し、パペットは江戸時代から存在する。
 実際にはイギリスのサンダーバードなど海外でパペット作品が逆輸入されている感もあるが(現在でも「きかんしゃトーマス」のような輸入作品が日本でも親しまれている)、歴史的には日本が誇る和製キッズエンタメサブカルチャーと考えて良い。
 当初は登場人物をキャラクター化するのに、原画を大量に書かなければならないアニメに比べてコストを抑えるためのパペットだったが、現在ではアニメ側もデジタル化でコストダウンが測られ、パペットはアニメとは異なるキャラクター表現として自立している。

・「テレビ」と言うハコにうまくハマったフォーマット
 アニメがテレビフォーマットにハマるようになったのは、ゲゲゲの鬼太郎辺りが最初だと言われている。当初は原画を大量に必要としたので、なかなかテレビフォーマットには乗らなかった。昭和の時代にはより多くのパペット番組が作られていた。なので、パペットはアニメ全盛の現代からすると、昭和の香りが漂う。かつ、テレビでも動画でもアニメコンテンツが観られる時代に、パペットはEテレと言うテレビフォーマットを今もなお支え、アニメとは違う独特なポジションを得ている。

・大人向けのパペット番組が実験的で面白い
 代表はなんと言っても「ねほりんはほりん」。匿名の一般人にインタビューする中で、パペットで登場してもらうことで形(フィギュア)を与える、と言う発想はかなり革命的。SNSがテレビ人と一般人の境目を弱化したように、テレビフォーマット上でもパペットがテレビ人と一般人の境目を弱化させるのに成功している。