
再び「現代沖縄政治の魂」、佐古忠彦監督のカメジロー(昭和の沖縄を代表する政治家)映画の続編登場、ユーロスペースへ。
基本的には瀬長亀次郎の伝記であり、個人の生涯を追っているが、沖縄の現代史、とりわけ日本でも特有の民主主義の歴史と切り離せない。その不屈の魂は、日本の民主主義と言うより、香港で戦う人々の民主主義に近い。米軍占領時代に被った県民の被害が、皮肉にも最も高い自治意識を育て上げた、その象徴的な存在だった。それが現在の玉城知事やその支持者の皆さんにも息づいている、大したものだ。
逆に言えば、本土には本当に民主主義が根付いてないな、と言う落胆も感じる。もちろん、優れた保守人はそのことを自覚したうえで現実主義を主張する。それはまだ良くて、やはり単なる長いものに巻かれるだけの国家は、少なくとも私個人は受け入れられない。
何も反体制に共感せよ、と言う話ではない。不屈の精神とは広くスポーツなどでも必要なものだから、そういう観点から是非広く観て欲しい映画。前作では大杉連さんが語り部(戦争の話だと「ナレーション」とは呼びたくない)が惜しくも亡くなられ、本作では役所広司が務めている。遺志は引き継がれた。