と言う訳で、杉本有美ちゃんと対談した渡辺先生の女の子撮影テクニック指南本。自分はカメ小とは程遠いヲタですが(実際、イベントでも“撮影可能”の記載がないと手ブラで出かけます。女の子と“お話しする”ことが目的でイベ参加してるので。なので、DDとはいえ初めて会う女の子の場合、緊張と言うか若干のストレスを感じます)、女の子との接し方についてメチャクチャ勉強になる1冊。カメラ機器自体が高機能化した現在、露出やピントの調整、環境によりレンズを取り替えたりフィルムの種類を交換したり、と言うテクニックはほとんど不要になった。その中で残ったプロのカメラマンとしてのスキルは、<撮る前の段取り>(しかも“不自然にならないための”段取り、と言うのがポイント。つまり“引き算の哲学”ですね)、それと女の子とのコミュニケーション。段取りは他のどんな仕事でも大事、ただカメラマンの職場と私のようなIT技術者とでは何をもって“段取りができているか”の基準と言うか内容が違うので、とりあえず“段取り”が大事、と言うことを学ぶ(あ、引き算の哲学は勉強になりますね、残業せずに成果を上げる、と言う意味では)。
つまり、この本から痛いくらい学べるのはコミュニケーション術なのですよ。やはりプロのカメラマンはすごい、シャッター音で女の子とのコミュニケーションが取れる。何気ない所作や発言で女の子の気持ちを盛り上げ、素の表情を引き出すテクニック。これは他の職業の現場でも絶対に使えるよね。自分が動くことで静止画である写真に時間の流れを作り出す、これも「他人を変えるより自分を変えろ」とか言う自己啓発本お決まりの文句、じゃあどうすればいいんだい?と言う僕の疑問に的確に答えてくれています。
それと、やはり渡辺先生は“職人”と呼ぶにふさわしい。ちょっとした細かいところの気づき、これらは全部カメラマン歴40年の積み重ね。僕も仕事を長く続けてはいるものの、行動実践に細かい気づきを生かすのは難しい。いやそれ以前に、「仕事ってそんなもん」と割り切ることの積み重ねで、気づく感性すらない。これは取り戻すのは今さらきつい訳だけど、若い人にはここから学んで欲しいですね。