樋井明日香ちゃん準主演映画を観にテアトル新宿へ。新宿は映画館が多く、最初別の映画館に着いてしまい、焦る。結局夕食は食べられず。着いてみると、なんと満席直前、今日で終了なのになんなのこの人気?どうやら舞台挨拶があるようだが、どうも客層がコアな映画マニアっぽい(背広姿がほとんどいない)。アイドルホラーだと思っていた自分には軽くパンチを食らった感じ。

 かなり難解な作品。と言うか、最初正直、これって不謹慎なのでは?と思いながら。つまり、3.11をテーマに扱っておきながら、ホラーテイストな描き方をされていて、これはいったいありなのか?と。実際の災害をエンターテイメントにしてしまっても良いのか?
 しかし、直接被災しなくても、近親者が被災、なくなったり(主人公)、あるいは被災者を演じることで自らも被災したように自己催眠状態になった人(明日香ちゃん演じる水谷薫)、それ以外にもテレビに映る悲劇にトラウマになった人も多いだろう。この作品はそうしたトラウマチックな経験をスクリーンを通じて共有SHARINGする作品。
 劇中劇であったり、主人公の夢のシーンがいくつもあったり、さらにタイムスリップもあったりして、ホラーでなくとも神経をすり減らす映像になっているので、心臓の弱い人にはおすすめしにくい。ただ、何か陸前高田の一本松のような、象徴的な美しさを称える映像美があった。
 舞台挨拶で明日香ちゃんも登壇、普段だったら絶叫する気もあったのだが(-.-;)、やはりシリアスな作品ゆえ、静かにしていました。まだ幼かったあの頃に比べて大きく成長し、このような抑制の効いた静かで深い物語を演じる明日香ちゃんに気安く声がけはできなかったな。いずれにせよ、13日の金曜日に思わぬラッキーな映画観賞となりました。