マルセイユタロット②、シュルレアリズムとアンドレ・ブルトンのホロスコープ | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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今回は前回のブログの続き。

 

 

前回紹介しました、マルセイユで手に入れた希少なタロットカードがこれです。

 

 

紹介してくれたのはミスティックの女性Chevalierさん。

YouTubeにupしています。

 

 

シュルレアリズム版、マルセイユタロット【Jeu de Marseille】!

1941年3月にマルセイユのヴィラ・エアベルに亡命したシュルレアリスムの芸術家たちによって作られました。

 

 

https://www.bmvr.marseille.fr/jeu_marseille

 

シュルレアリズムのアーティストで運動の中心的存在でもあったアンドレ・ブルトンが監修しています。

 

 

 

ブルトン自身は北のティチェンブレーの出身。

フランスはマルセイユとかのスペインと近い南フランスと北のパリなどは、文化圏が違うと思います。

シュルレアリズムの運動はパリが中心で栄え、南のマルセイユとは近い訳ではなかった。

またシュルレアリズムはアグレッシブというか大人しい芸術運動ではなく、当時の時代にとっては過激でした。

 

モラル的にも、例えばシュルレアリスト仲間の映画監督ルイス・ブニュエルは、彼の古典的な映画作品「アンダルシアの犬」で眼球を切り裂くシーンを撮ったり。

 

ルイス・ブニュエル

 

ブニュエルは「聖書よりもマルキ・ド・サドを先に読みたかった」と発言していたり、常識人でありながら独特の “普通で無さ“ があります。

 

同じくシュルレアリストの画家であるサルバドール・ダリ。

痙攣するような美意識は、彼の絵画には顕著です。

 

 

二人ともスペイン人でしたが。

 

フランス人のブルトンはそんな彼らを刺激してリードしたような人です。

当時の一般的な美意識やモラルと距離があったでしょうし、異質なものを探求主張するのは何時の時代も大変、時に命がけにもなります。

実際にヴィシー政権のフィリップ・ペタンに「危険なアナキスト」呼ばわりされて著作が出版禁止になったり、船に監禁されたりもしています。

フィリップ・ペタン

 

 

シュルレアリズムが登場したので、中心人物であり【Jeu de Marseille】カードの監修者でもあったアンドレ・ブルトンのホロスコープを見てみましょう。

 

 

シュルレアリズムはダダイムズ運動からの発展形といえて、ブルトンは元々ダダに参加していました。

既成の常識や秩序をアートで破壊するという姿勢をダダから引き継いだのです。

 

 

その後シュルレアリズムに発展すると、批判的なセンスや時代や社会に対する奇妙で異質なトリックスター的個性は際立ちます。

それは実はブルトンのホロスコープにはっきり表れていると思います。

 

シュルレアリズムに合う星と言えばトリックスターである天王星。

ブルトンの天王星は、まず個人的性格才能に影響する水星にコンジャンクションしています。

このアスペクトがもたらす他人が興味をもたない分野に執着したり興奮しやすい性格などは、常識を超えた奇抜なセンスを持ってアグレッシブに展開するシュルレアリストそのもの。

実際にシュルレアリスト達はアジテーションも好きでした。

全盛期のシュルレアリズム運動は興奮をともなって活動していたようですが、これはブルトンの影響は大きかったかと思います。

 

また天王星はMCにオポジション。

突飛で個性的なのはシュルレアリズムの魅力ですが、この天王星と被る性質がMCの仕事に反映されることはブルトンにとってそうあるべきもの、成功体験に他なりません。
シュルレアリズムを体現したような星まわりです。

 

この天王星は水星と共に、冥王星がトラインしてるんですよね。

創造と破壊を創造的に使う力に恵まれているし分析や探求にも適性があるので、新しい芸術運動を作り出すには良い配置です。

冥王星の影響があってシュルレアリズムいあれだけの隆盛をもたらせたと言えます。

おそらく自分でやろうとしたというよりも、やらされている、指令を受けて逃げられないような感覚が強かったのではないかと思います。

冥王星は個人的力でコントロールできず、動かされてしまいますから。

同時にこの冥王星は太陽と火星にスクエアしており、かなり無理な行動をするし、一時的に強制的ともいえる障害も味わいます。

対戦中にニューヨークに亡命せざるを得なくなったり共産党に批判され入党する羽目になったりと挫折というか中断も味わっています。

 

太陽月が魚座にあり、同じ魚座のアーティストはアレクサンダー・マックイーンがいます。

 

魚座の強い彼らは限界を無視してやりすぎる傾向はあり、ブルトンはまた独特です。

魚座の太陽火星月は5ハウスにあるのでブルトンももっとウェットな芸術家表現者になっていてもおかしくないのに、歴史的な過激なシュルレアリズムという芸術運動を作ってしまったのは、この冥王星からの指令を魚座太陽月が受けてしまったせいでしょう。

 

またブルトンは芸術以前にまだ知られていなかった心理学に興味を持っていました。

紹介するタロットの【Jeu de Marseille】でも、人物カードにフロイトをわざわざ登場させています。

 

オスカル・ドミンゲスの描いたジグムント・フロイドのカード “Jeu de Marseille“

 

 

 

 

まだフランスでも知られていなかった心理学への興味は、ブルトンのホロスコープが基本的に潜在意識、無意識に向かいやすい性質を持っている事を表しています。

太陽月が無意識領域の魚座にあるだけでなく、先に出て来たMCには天王星だけではなく海王星も一緒にオポジションしており、天王星と海王星はほぼコンジャンクション。

しかもICともコンジャンクションしていることになります。

天王星的な革新的突飛さと、イメージに溶解して現実感覚を無くすような海王星的個性は、彼の先祖やDNAがもたらしてくれた先天的な才能でもある。

無意識領域と意識をイメージで繋ぐ海王星の影響で、彼が作ったも同然の「シュルレアリズム」は人間の無意識を表現している必要がある訳です。

 

ブルトンの作品

“Landscape”

 

 

 

 

無意識との融合を担ったもう一人のシュルレアリストを上げるとすれば、サルバドール・ダリかもしれません。

 

またブルトンのドラゴンとキロンは12ハウスにあります。

彼の人生は無意識領域に向かう事で発展展開するのです。

同じドラゴンが12ハウスの人には画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホがいます。

 

また12ハウスのキロンがもたらす得体のしれない精神的な苦しみに注意が向く事も少なくなかったのではないかと思います。

もしシュルレアリズムをやらなければ、心理学者か精神科医などになりそうなタイプだったのではないかと思います。

 

エイミー・ワインハウスも12ハウスキロンでした。

 

心理的アーティスティックな感性を持ちながら伝統的な表現形式にも適性の強い人であり、冥王星のもたらす破壊も伴った変革を水瓶座の天王星も使って始めざるを得なかったブルトンの占星学的個性は、シュルレアリズムそのものと言っても過言ではない様子は分かってもらえるでしょうか。

 

 

というところで話をカードに戻したいのですが、

 

字数がオーバーしました。。。

 

ですのでシュルレアリズムのカードの説明は次回になります。

 

 

 

以上です。

 

 

 

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