クリエーターを動かす星たち、石岡瑛子と獅子座と蟹座のカイロン | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。

 

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鑑定でクリエイターの方を見させていただくことがあります。
今回はそういった鑑定の延長線上的に、大御所クリエーターの方のホロスコープを見てみたいと思います。
 
これまでブログでも何人か、個人的に凄いと思っているアーティスト、クリエーターたちのホロスコープは見てきました。
作風や制作スタイルが、ホロスコープに現れているケースは少なくありません。
全てのリンクを上げると多いので貼りませんが、ご興味ある方は過去ブログを探ってみてください。
 
今回は石岡瑛子さんです。
ご存じの人にはもう説明不要の人かと思います。

 

 

様々な仕事をされてますが基本、世界的で筋金入りのデザイナーの方です。

最初が資生堂。

ホネケーキとか有名ですけど、

 

 

商品にナイフを入れてる宣伝ポスターは、ポスターの歴史でも初めてだったそうです。

デザイン的なこだわりがあったのでしょうが、後で見るホロスコープから、ビジュアルがもたらす衝撃を使って人目を引きつける才能を最初から発揮した人だと思います。

 

前田美波里の資生堂のポスターとかも、

 

 

ハワイ撮影だそうですが、おそらく当時のハワイ撮影の水着のポスターと比べると全然それっぽくなかったと思うんですよね。

今見てもハワイの空気感なんかどうでもいいって感じだし、前田美波里の表情も口をキッと閉じていて「太陽の光で開放的になって明るく楽しい女の子のポスターです」というより、日差しに対抗して負けない意志と肉体のパワーの方を強く感じるポスターです。

これまでのものと異質だが、パワーのある強烈な世界感をデビュー時から打ち出していったんです。

 

初期のデザインで個人的に好きなのは、角川書店の「野生時代」のデザイン。

 

 

元をたどれば65年の日宣美グランプリを取った「シンポジウム・現代の発見」だと思うんですけど、これほんとにすごいと思います。

 

 

永井一正氏は、「決定的に凄い人が現れた。見る人の心をわしずかみにする強靭さがあった」と評しています。

見ても分かりますが、今ならコンピューターの初期のグラフィックデザインのオブジェ感満載のグラフィックですが、こういうデザインする人は当時は全くいなかったと思います。

まだ65年だし、デザインとして成立するかどうかも分からない代物だったのでは。

 

パルコのCMでは大人気を博しました。

打ち出す美の基準が肉体的なパワーを見せつけるようだったり民族的な力、エネルギーの強さを感じる官能性に彩られています。

 

 

 

 

肉体をオブジェ化して見せるとか、後年までそれに類することをやっていて、本人もグレイス・ジョーンズとかみたいに筋トレとかしてそうなマッチョな人かと思ったら、そういう訳ではなかったんですよね。

後年グレイス・ジョーンズの衣装もデザインされましたが。

 

 

 

 

石岡氏が評価されるのは強靭さゆえ。

恐らく燃えるようなパワーを、多くの人が感じるからだと思うんです。

そして何よりも、最初のホネケーキのように作品に注目を集めることが出来た。

この才能は獅子座から来ているといえます。

 

ホロスコープを見てみましょう。

石岡瑛子のホロスコープ(時間不明でハウス、ASC,MC、関係なし)

 

太陽と火星は蟹座ですが、石岡瑛子の作風やその波及の仕方を見る限り獅子座の水星と、センス的に金星の色は濃いです。

金星には木星がオポジションしていて波及力も強いので、広がりのあるセンスを持っているとでもいうか。

射手座と天秤座の影響が強いのかと思っていたのですが、意外でした。

 

水星は仕事では太陽のアシスタントのような星座で、上記で書いた資生堂や角川での仕事以降、獅子座ここにありとでもいいたくなる、ド派手で注目浴びない訳ないような意外性に満ちています。

 

ポールシュレーダーの“MISHIMA”の舞台デザインも

 

 

 

金閣寺の縦割り。

これは誰もが注目しますよね。

さすが獅子座。

 

この辺の獅子座的なド派手感に加えて、レニ・リ―フェンシュタールの写真集を刊行しています。

元々資生堂で黒人部族を撮ったりしたポスターもレニに影響は受けていたのではないかと思います。

 

 

 

写真家、映画監督としては世界的に優秀な人ですが、大戦中のナチスとの関わりの深さが原因で、戦後世界から嫌われ拒絶され続けた人です。

しかし凹んだり卑屈になったりすることはレニの場合はありませんでしたし、そこはすごいです。

石岡さんは彼女の写真を見て共鳴し、日本での紹介には奔走した。

一つには石岡さんと同じく、レニの美的な基準は生命力の強靭さにあります。

レニが撮ったベルリンオリンピックの「民族の祭典」などはもうそればっかですが、レニがどういう要素に共鳴するかが分かります。

 

 

レニのように石岡さんも、晩年北京オリンピックの開会式の衣装を担当することになりました。

レニはナチスとの関わりを見ると、民族主義者に見えます。

レニがアフリカの部族の写真に惹かれるのは、偶然ではないのではないかと思います。

ちなみにレニは獅子座、星座的にはここで石岡氏と共通の感受性はありそう。

石岡さんのもつ蟹座は仲間、身内を大事にする星座なので、彼女のような星回りでレニに惹かれるのは星座的には納得できてしまうんです。

 

この後アメリカ、ニューヨークに移ります。

資生堂を止めてデザイナーとして独立して、日本の角川の仕事も止めてニューヨークなので一大決心だったはず。

太陽に天王星がセクスタイル、月にも天王星がトラインしているので、そうするしかなかったとも感じたと思います。

天王星の変更変革は、新しいものがやってきて(アメリカ)、自分でも否応なくスライドしていくという感じです。

ただ天王星のいいいところは、スライドさせられた時に確かに新しいものがある事。

痛いくらい大変ですがそれだけではなく、長~い目で見れば良かったという事になることは多い。

 

マイルス・デイビスの“TUTU”ジャケットも、

 

 

 

インパクト抜群でヤバいBLACK SKINのドアップ。

撮影は企画から練りこんだようですが、これをマイルスのジャケットにするのは度胸も必要です。

撮影日は彼女も緊張してたみたいですね。

ビッグネームとの仕事をボクシングの試合に例えていましたが、自分のアイデアを持って熱い闘いを辞さず、渡り合うスタイルも獅子座的てす。

音はマーカス・ミラーが気合入れてるし、ジャケも音も最高の1枚です。

 

コッポラの「ドラキュラ」の衣装も、

 

 

 

アメリカに行って以降の仕事ですが、獅子座の基本はエンターテイメントです。

獅子座のアーティスト、クリエーターは全員、エンタメは意識した方がいい。

コッポラに訳も分からず誘われて、デザイナーとはいえファッションも衣装もやったことないのにハリウッド映画の衣装やったのは有り得ないような話ですね。

獅子座でないとホロスコープ的には無理でしょう。

 

ターセム・シン監督の映画“セル”以降のコスチュームデザイン(というかもうほぼ美術では)

 

 

 

 

個人的にはこのデザインが好きです。

ヤバくないですか? これ。

 

 

資生堂時代から肉体の強烈なパワーは、化粧品会社とは思えないほど打ち出してきましたが、ここにきて肉体表現が時代性もあってエグさを増してきた。

太陽蟹座の生々しさみたいな要素を作品のセンスに加えるのに、ターセム・シンは抵抗がない監督だったと思うんです。

蟹座は母性的な保護欲求が強く、映画“セル”自体も虐待された男の子を助けようとする話でもあるし、この監督とはウマが合ったみたいですし。

蟹座から庶民的なセンスを外してみると、猟奇性にも通じる生々しさが出てきた、みたいな感じが面白い。

また衣装は単純にパンキッシュだったりして良いですよね。

 

 

シルク・ド・ソレイユの衣装

 

 

北京オリンピックの衣装

 

 

 

太陽と火星蟹座の性質は“セル”で上げたように、保護する母性本能と生活を大事にする日常性庶民性。

石岡氏の仕事では資生堂までは、石鹼やポスター、雑誌のカバーなどの日常の中にデザインを持ち込むという蟹座の世界観に収まっていたのが、アメリカに行ってからセンスに蟹座が顔を出すことは少なくなったように見えます。

ただ彼女の場合は仕事の仕方に蟹座は根強くあったようです。

もともと資生堂の時は会社の中での人との出会いで様々な才能に助けられるというか。チーム的な作業でのやり取りでクオリティを上げて、アイデアの先進性をか形にしていたと思います。

 

去年現代美術館でやってた石岡瑛子展、何度か行きました。

打ち合わせのメモとかも沢山出されてて、ポスターにしてもかなり手を入れてイメージに近づけていく様子が分かって面白かった。

どのクリエーターも何度も修正は重ねますけど、その中でもかなり修正し続けた方ではないかと思いいます。

 

 

チームでする、仲間の大事な蟹座的仕事ぶりです。

アメリカ、ニューヨークに行って事務所を持つようになるあたりから、サバイブという概念をよく語るようになります。

都内で制作事務所やるだけでも大変です。

当時のニューヨークで幾らかかるか分かりませんが、クライアントが来ればそれなりの景色も目にさせたいところだし、資生堂の社員の頃とは桁違いな大変さではないでしょうか。

サバイバルというのは当然の話で、一人でいれば成り立たなくなってきますのでスタッフもニューヨークで食わせる事になりますが、蟹座としては一人でいるよりその責任を引き受ける方がメンタル的にも落ち着けたのではと思います。

 

仕事の受けに関しても、資生堂からアメリカに行って独立してもコッポラなどのビックネームから仕事の話が来るのは、彼女の蟹座的な親しみやすさや家族的な感じは良い感じに影響したのではないかと私は思います。

コッポラは彼女の衣装が見れたわけないですし(衣装デザイン自体をやったことなかった訳で)、こいつなら出来るという勘はチーム的な感触が持てて初めて依頼してもらえるものだと思います。

 

最も蟹座的なセンスはおそらくビョークのビデオクリップと思います。

ここも日常性はありませんが、あるのはビョークと重なる母性の根源的感受性。

衣装もコンセプトも繭や子宮のイメージで生々しい。

撮影日、ビョークの場合は髪型を納得するのが大変だったようです。

 

 

 

ターセム・シンとのラストワーク

 

 

もっと仕事やりたかったでしょうね。

クリエーターって仕事ばっかで大変なこと多いですけど、出来るならずっと仕事をやっていたいところがありますし。

 

彼女にはその仕事への評価の他に、本人に対するリスペクトも多かった。

伝説系というのがあるのかどうかしりませんが、検索すれば色々上がってます。

 

 

何よりご本人が、自分の哲学をよく語っています。

 

 

このあたりはカイロンのアスペクトが木星にトラインしていることから来ています。

木星も保護や慈悲を与える神でもありますし、そことカイロンという傷ついた癒し手が繋がると信仰の世界に行くこともありますが、人々の精神的リーダーになることもあるからです。

獅子座の華やかなカリスマとは違い、彼女の言葉を聞くと厳しいのですが、ごまかしのないリアルな現実を指摘しながらどこか励ましてくれる要素を感じます。

 

石岡瑛子を見ていてデザインって何だろう?と改めて思ったのですが、松岡正剛氏がそのヒントを書いていてくれました。

 

 

『感情も約束も、仕掛けも組み立ても、予算も音楽も、そういうものが一挙に吹っ飛んで、相手の心に高速で突き刺さるときがある。
 恋闕(れんけつ)である。恋情である。それをおこすことがデザインというものだろうと思えたのだ。いや、それこそが石岡瑛子のデザインの真骨頂というものだと思えたのだ』

 

なるほど!

ヒントというより答えだなこれは。

 

 

 

 

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