一生頭の上がらない先輩、その名は矢野良子 | DJ MIKO blog

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BASKETBALL & STREETBALL


“女バス”といえば高校の体育館で隣のコートで練習していて、幼稚な我々男バスが時折おちょくられる位しか接点はありませんでした。

それが「W LEAGUE」ともなると、2009年に富士通レッドウェーブのホームゲームにて、「LEGEND」が前座エキシビションゲームをやったくらいです。




そして、そのゲームの告知のためにグラチャンのエンディングに登場していたのが、リーグ優勝を成し遂げ、プレーオフMVPを獲得していた矢野良子さんでした。


時は流れて2017年。矢野氏は3x3に転向。

浅草で行われたJAPAN TOURの特別コンテンツに持田香織さん、花田有衣さんと共に登場し、どういう経緯かイベント後に肉を焼いてもらう謎の展開がありました。


その返礼としまして、翌年の「SOMECITY 2017-2018 THE FINAL」の座席確保の命を受け、2階席中央最前列を確保するべく2時間前から並んだのでした。あの日のOTO君は凄まじかったですね。



謎肉展開のあった浅草のJAPAN TOURも、実は女子チームが集まらず、男子のみの大会となっており、“本当は試合をしたかった”と矢野さんは漏らしていましたが、当時の国内の女子3x3はなかなか厳しい状況でした。



そんな状況を打破するべく2018年9月に誕生したのが、「3W 3x3 WOMEN'S BASKETBALL GAMES」です。

主催者は矢野さんで、立ち上げや運営の苦労をもろともせず試合にも出場。
関東の至る所で毎週末のように行われたトーナメントで、所属チーム「REXAKT」は優勝しまくり、最終的にシーズン1の覇者となりました。






継続的に試合が行われることによって、出場各チームのカラーや選手個人のキャラ立ち、関わる人々の想いなど、様々な点が線になっていくドライブ感が徐々に生まれていた3W。

このままいけば男達によるストリートボールシーンのような、魅力的な“女子3x3シーン”が出来上がるのでは、そんな予感のなか2019年10月にシーズン2がスタート。五輪も待ち構えている2020年は、うまくいけば3W大ブレイクの年になるはずでした。

もしこっちのパターンの未来が訪れていたら、今頃はどんな日本になっていたでしょうね。







あるカルチャーを日本に根付かした重要人物。
スポーツでも音楽でもファッションでもアートでも、必ずそんな存在がいるはずです。

「女子3x3」が今後さらに発展し、この国のスポーツ文化において不可欠になる時代がきっとやってくるわけですが、その最初の最初、ゼロイチに大きく貢献した人物の一人が矢野先輩。選手としても主催者としても宣伝隊長としても、そして解説者としても。

伝説を作ったW LEAGUEがシーズン1で、現在の3x3での活躍がシーズン2、あと60年はご存命かと思いますので、この偉人伝はシーズン8くらいはいくでしょう。






そんな一生頭の上がらない先輩、矢野氏。
2019年に3Wが大分駅前で特別開催された際、翌月に行なわれるファイナルでSAMURAI BALLERSのBUG!?に出演してもらいたいと考え、“依頼するからには直接挨拶しておきたい”と、イベント後に福岡へ移動。
自分やMAMUSHIを含む3W男性スタッフを全員引き連れて天神に登場です。

時間はすでに深夜0時過ぎ。もちろん大分では選手として朝から何ゲームもプレーしています。



そして“矢野訪問”の一報により、BUGI?はもちろん、U-LAW、YOHEI、M21、青木康平が挨拶をするため駆け付けてきました。U-LAWに至っては、失礼があってはならないとスーツに着替え、頭に細工までして矢野さんをおもてなし。






そして数時間経過。

ちゃん岡によるシャンパンが明け方に振舞われ、いよいよ男衆は撃沈でしたが、氏はずっとシラフ状態を保っているのように見えましたね。

あの朝、フラフラになりながら親不孝通りで頭に浮かんだ言葉は、高校の体育館で思った事と同じです。

“女バス恐るべし”