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メグ……!?


いや、ブラックエンジェルなのか?



俺は、恐る恐るメグの顔を見る。



メグは、スースーと寝息を立てていた。



そして、メグの顔には……汗が……!?



ブラックエンジェルじゃないのか?



そうか……そうだよな……。



きっとメグは、ブラックエンジェルに憑依されていたんだ。



エンジェルが消えて、ブラックエンジェルは誰かを捜していたはずだ。


そう、それは自らの姿を隠す相手……憑依する相手……。



エンジェルに似たメグを、その相手に選んだとしてもおかしくはない。


それほどに、メグはエンジェルに似ていたから。



そして、偶然を装って俺に近づき目的を果たそうとしたんだ。



エンジェルが果たせなかった目的……俺の命を奪うという目的を……。



俺は、メグの寝顔をマジマジと見る。



本当にエンジェルに似ている……かわいい寝顔だ。



俺は長い時間、メグの寝顔を見ていた。



エンジェルを失った悲しみを感じながら……。



「……んっ……暑い……あっ、おはよう!お兄ちゃん……」



まだ眠そうに目をこすりながら、メグがそう言った。



「メグ!? 俺のことが分かるのか?」


「何言ってるの? お兄ちゃんってば……」



メグは、そう言って恥ずかしそうに笑った。